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ミニスカ制服が導く国際線への道

A380導入の鍵を握るグリーンシート

2014年6月18日(水)

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 6月14日、スカイマークの中型機エアバスA330-300型機が羽田~福岡線に就航した。最大440の座席が入るA330に、シートピッチが広い「グリーンシート」を271席配した点が最大の特徴だ。これがこの先、同社羽田発着の幹線を担うようになる。

6月14日から営業運航を始めたスカイマークのA330(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 2014年10月には羽田~札幌線、2015年3月までには羽田~那覇線に就航する見通しで、バリ島など海外へのチャーター便も検討しているという。

 グリーンシートのベンチマークは日本航空(JAL)が展開する「クラスJ」。普通席にプラス1000円出すと利用できるワンランク上の国内線座席だ。

 グリーンシートとクラスJはともにシートピッチが38インチ(約96.5cm)と、普通席の31インチ(78.7cm)よりも約18cm広い。ほかのスカイマークの機体と同じようにパソコン用電源を全席に完備している点も、クラスJにはない特長だ。

 スカイマークがA330を営業運航するまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。というのも、当初予定していた3月25日から、実は3度も就航が延期されているからだ。

 最初の延期は整備場の認可遅れなど手続きの問題。その後は準備の遅れや訓練に時間を要したことが原因で3度も営業運航を延ばす必要に迫られた。

 さらに運航延期以上に物議を醸したのが、客室乗務員が着用するミニスカートの制服だ。スカイマークはグリーンシートの導入に合わせて、キャンペーン用として客室乗務員にミニスカートの制服を半年間、着用させると発表した。だが安全性の問題やセクハラを受ける懸念が起こり、ミニスカ制服の導入自体が正しいのか否かなど、随分話題になっていた。

話題になったミニスカ制服。実際の営業運航では、様々な意見を受けて、裾の長さを10cm伸ばしたという

 仕掛け人である同社の西久保愼一社長は、制服の話が出る度に、「もうこりごり」と応じていた。就航前日に開いた決算説明会でも、「(A330の)スタートも延びて、スカートも伸びた。話題性で導入したが、今更(話題性は)ないだろう」と語る。確かにミニスカ制服が物議を醸したことでグリーンシートの認知度は高まった。あえてミニスカ制服を貫かずとも、十分なPR効果が得られたと判断したのかもしれない。

 ミニスカ制服の宣伝効果もあったのだろう。羽田発福岡行きの初便の乗客数は262人。搭乗率は実に96.7%に達したという。

 山積する課題を乗り越え、ようやくA330を就航させたスカイマーク。だが本当の正念場はこの先に待ち受けている。 スカイマークは今後、日本の航空会社として初めて、総2階建ての大型機エアバスA380型機を受領する。そしてこのA380を武器に、スカイマークは初めて国際線定期便に参入する。

 強者揃いの国際線に挑むスカイマークに勝算はあるのか。

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「ミニスカ制服が導く国際線への道」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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