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ソフトバンクのT-Mobile US買収、一歩前進

米国でスプリントは一人負け、成功にはT-Mobile買収が不可欠

2014年6月19日(木)

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 先日、ソフトバンクとドイツテレコムが、アメリカ・第4位のキャリアであるT-Mobile USの買収について合意した、と報じられた。ドイツテレコムは、T-Mobile USの親会社だ。

 これにより、ソフトバンク傘下でアメリカ・第3位キャリアであるスプリントとT-Mobile USが合併することになるという。

 ここ最近、孫社長は「アメリカ市場の通信回線は遅くて高い。スプリントがベライゾンやAT&Tと戦うには規模が不可欠であり、T-Mobile USとひとつとなり、競争環境を加速させたい」とアメリカのメディアやイベントに登壇し、アピールしていた。孫社長の野望が、これで叶ったというわけだ。

 しかし、ソフトバンクとドイツテレコムとの交渉は、すでに長期間、継続的に行われており、合意するのは何ら不思議なことではない。「スプリントを立て直すにはT-Mobile USが必要」と考えている孫社長に対し、「T-Mobile USはお荷物だから売りたくて仕方ない」と思っているドイツテレコム側が合意するのは自然な流れだ。細かい条件面での交渉さえすめば、買収は時間の問題と言える。

 アメリカで懸念されているのが、FCC(連邦通信委員会)だ。FCCでは、アメリカが4キャリア体制から3キャリア体制になることで、競争環境が衰退化することを懸念して、スプリントによるT-Mobile US買収に難色を示している状態だ。

 仮にソフトバンクとドイツテレコムが合意したとしても、FCCの許可が必要であり、これには1年程度、審査に時間がかかるとされている。許可が出たとしても経営統合できるのは2015年になるだろうし、買収が認められず、破談となれば、スプリントはT-Mobile USに10億ドル以上の違約金を支払う必要が出てくる。また、スプリント単独で再建するとなると、一気に窮地に追い込まれることになる。

スプリントはアメリカ市場で一人負け

 孫社長としては、アメリカ市場で成功するにはT-Mobile US買収が欠かせない。なぜなら、現状、スプリントはアメリカ市場で一人負け状態であり、「いま、スプリントを選ぶ理由が見つからない」(サンフランシスコ在住日本人)というほど、魅力を失っているのだ。

 4月にニューヨーク出張があり、タイムズスクエア近くのT-Mobile USのショップマネージャーに「スプリントってどう思う?」という質問をすると彼は「スプリントはNo Strategyだ」と断言した。

 「ネットワーク、ショップなど、あらゆる面で戦略が見えてこない。うちとは違うね」とニンマリ。

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「ソフトバンクのT-Mobile US買収、一歩前進」の著者

石川 温

石川 温(いしかわ・つつむ)

スマホ/ケータイジャーナリスト

1999年日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社、『日経トレンディ』編集記者に。ケータイ業界を中心にヒット商品、クルマ、ホテルなどで記事を執筆。2003年にジャーナリストとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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