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社会起業を、規模拡大するうえで一番大事なこと

A・ハイネッケ(ダイアログ・イン・ザ・ダーク創設者)の半生(下)

  • 渡邉 奈々

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2014年6月24日(火)

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アンドレアス・ハイネッケ氏
1955年ドイツ・バーデンバーデン生まれ。ハイデルベルク大学で歴史を学び、ゲーテ大学で哲学博士号。ジャーナリストとして活動した後、1988年ダイアログ・イン・ザ・ダークを設立。(写真:川島一郎、以下同)

 目が見えない暗やみの世界を気軽に体験し、目の不自由なガイドの導きにより人と人との対話を楽しみながら深めていく「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DiD:暗やみの中の対話)」。このプログラムを1989年に始め、世界に広げてきたアンドレアス・ハイネッケだが、早くも設立5年後には新しいプログラムとして「ダイアログ・イン・サイレンス(DiS: 沈黙の中の対話)」を立ち上げた。

 これは、聾唖者(ろうあしゃ)がファシリテーターとなり、言葉をまったく使わずに対話する能力を引き出すもので、香港や中国の企業では、既に人材育成プログラムとして取り入れられている。

 さらに2014年には新たに3つ目のプログラム、「ダイアログ・ウィズ・タイム(DwT: 時間との対話)」を始めた。これは、妻であり同僚でもあるオーナ・コーヘンと共に開発したもので、高齢化社会を生き抜くことがテーマ。足に重りをつけたり、手に震えがくる装置をつけたりして、若者達に加齢に伴う肉体的な制約を実体験してもらう。それにより、老いへの理解を深めることが狙いである。

 「誰しも、年を重ねるという現実に直面し、不安にかられておびえています。DwTは、避けて通ることのできないエイジングを再定義し、現実を受け入れやすくするための試みです。『高齢者』の立場になって考えるということがもっと簡単にできるような様々な仕掛けを考え出したのです」と共同開発者のオーナ・コーヘンは語る。

質を落とさず規模拡大することが永遠の課題

 現在、ハイネッケの運営する組織「ダイアログ・ソーシャル・エンタープライズ」で世界22カ国に展開しているプログラムの8割は、ダイアログ・イン・ザ・ダークだが、残る2つのプログラムも平行して拡大する計画を立てている。

 とはいえ、社会起業をスケールアウト(規模拡大)することの難しさは、計り知れない。どんなに素晴らしい教育プログラムが開発されても、恩恵を受ける学生の数が少ないうちは、それによるソーシャル・インパクト(社会的な影響)は弱い。

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