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アスパラガスは19世紀のバイアグラ

ベルサイユで堪能、ポンパドール夫人のレシピ

  • Rebecca Rupp

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2014年6月23日(月)

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Photograph by Liz West

「アスパラガスはうるわしき春の美食、庭に何より欠かせない調度品のようなもの」と、18世紀の植物学者、リチャード・ブラッドレイは書いた。

 ただし、アスパラガスにありつくには「堀る」ことが先決とされた。「苗床の幅いっぱいに深さ60センチの溝を掘る」と、当時のアスパラガス栽培の手引書にある。米国のワシントン初代大統領のマーサ夫人も、いいアスパラガス畑を作ろうと思うなら「土は90センチまで掘りなさい」と書いた。

 とはいえ、深く掘ってしまいさえすれば、あとはアスパラガスにお任せ。春にはアスパラガスが大地を突き破って次々と頭をのぞかせる。地面から突き出たその形状は男性器にそっくりだ。古代の人々がアスパラガスをセックスと結びつけ、その効能に期待したのも無理はない。

 古代ギリシャ人たちはアスパラガスを愛の女神アフロディーテに捧げたし、紀元1世紀に活躍したローマの著述家、大プリニウスは媚薬のひとつに挙げている(「オイルに浸したアスパラガスで体をこすると蜂に刺されなくなる」などと、たわいのないことも書いている)。

結婚初夜にはアスパラ料理

 2世紀に書かれた伝説的なインドの性典、『カーマ・スートラ』は、倦怠期カップルにはアスパラガスのペーストを混ぜた牛乳が愛の活性剤になると指南する。

 ルネサンス期のヨーロッパでは、機能不全に悩む男性にアスパラガスが効能ありと珍重された。16世紀の英国でハーブ療法の父と呼ばれたニコラス・カルペパーは、著書『薬草大全』の中で「数日間朝食を抜き、アスパラガスの根を煎じたワインを飲めば、男女を問わず情欲を掻き立てられる」と書いている。

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