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ワールドカップのウラで動く巨額マネー

放映権やスポンサー料はペイするか

2014年6月24日(火)

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 4年に1度のサッカーの祭典がブラジルで繰り広げられている。

 勝負の行方はもちろん気になるが、当欄ではワールドカップ(W杯)とマネーの関係に焦点を当てたい。いったいどれほどのマネーが動いているのか。世界の大企業にとってW杯はビジネスチャンスになっているのだろうか。

 ブラジル政府が支出したマネーや参加国が手にする賞金などは既にいくつものメディアで報道している。例えば、ブラジル政府はW杯準備のために140億ドル(約1兆4200億円)という巨費の支出をしている。12のスタジアムを用意するため、スタジアムを新設したり、既存スタジアムを改修したりした。試合当日まで工事が続いていたところもあった。

 それだけではない。空港や港湾、道路といったインフラ整備やセキュリティーにも多額の予算を割いた。いくらBRIC’sの一国として高い経済成長を遂げていても、負担額はあまりにも大きい。反W杯のデモが国内で起きるのは必然でもある。

 ただブラジル政府によると、建設業界を中心に約50万人の雇用を生み出してもいる。国外から応援に訪れる観光客が生み出す経済効果は30億ドル(約3060億円)に上るとの見方もある。しかし財政バランスを見ると支出の方が大きそうだ。

 ブラジル政府だけでなく、FIFA(国際サッカー連盟)が準備した賞金総額もすさまじい。5億7600万ドル(約587億円)というマネーを参加国向けに用意している。2010年の南アフリカ大会に比べ37%も増えた。

 今年の優勝国には3650万ドル(約37億2000万円)が支払われる。ベスト8に残ると1400万ドル(14億2800万ドル)、グループリーグで1勝もできなくとも800万ドル(約8億1600万円)というマネーが入る。

 賞金をどう使うかは参加国に任されている。ただ選手にボーナスが入ることはほぼ間違いないだろう。そのため、ヨーロッパの一流クラブに所属していない途上国の選手などは、目の色が変わる。こうした観点から試合を観ると、少し違う風景が見えてくるかもしれない。

ビジネスとしてのFIFAを見る

 なぜFIFAは多額のマネーを集めることができるのだろうか。

 実はFIFAが参加国に支払う賞金(約587億円)は、総収入のほんの一部に過ぎない。FIFA公式ウェブサイトによると、前回の南アフリカ大会では、準備期間である07年から10年にかけて約42億ドル(約4284億円)ものマネーを集めている。前々回に比べて66%増だった。

 この巨額のお金は主に2つのルートから集まっている。1つはテレビ局が支払う放映権料(66%)で、もう1つは民間のスポンサー企業が支払うスポンサー料(29%)である。今年も巨額のマネーが集まっているが、公式発表はまだない。

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「ワールドカップのウラで動く巨額マネー」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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川野 幸夫 ヤオコー 会長