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W杯優勝は、単なる運不運?

試合の勝敗と実力の関係を検証

2014年7月1日(火)

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 世界はサッカーのワールドカップ(W杯)の試合で盛り上がっているが、日本は残念ながら一次リーグでの敗退がすでに確定してしまった。コロンビア戦での幸運の勝利を信じて応援したが、幸運は訪れなかった。では、W杯では実際に幸運による勝利はどれくらいの確率で訪れるのだろうか?

勝敗は結局、ツキが決める?

 メリーランド大学のゲリー・スキナー研究員らは、1938年から2006年までのW杯のデータを使って、試合の勝敗が実際に実力の差を反映しているのか、それとも単なるツキなのかを検証した。

 スキナー研究員らの分析結果によると、点数差が3点以下の試合はツキによる勝利であることが多く、分析の対象とした64試合のうちわずか5試合しか、実力の差が勝敗を決めたと信頼度水準90%以上で統計的に有意に結論づけることができないことを示した。勝敗が実力で決まるのとツキで決まるのでは確率は五分五分であることを示している。また最も実力があるチームがW杯を優勝する確率は、3分の1以下であると推定している。

 スキナー研究員らの研究結果を当てはめて議論すると、今回のW杯で、4点差のコロンビア戦については実力の差で確実に負けていたとしても、他の2試合については、日本はついてさえいれば、勝っていたかもしれないということになる。

 しかしながら、単なるツキだけで勝敗が決まっているとは思えない。元サッカー選手でありながら経済学者としてのキャリアを選んだコーネル大学のクリス・アンダーソン准教授と、ダートマス大学のデビッド・サリー客員准教授が、過去のW杯の試合のデータを分析した結果、W杯の試合の勝敗には3つの決定要因があることがわかった。第一は、ホスト国であること。過去19回のW杯で6回ホスト国が優勝している。

 つまり31.6%の確率でホスト国が優勝しているのである。アンダーソン准教授らは、それぞれのホスト国のW杯前のELOレーティングと、W杯での最終的な順位を比較した。ELOレーティングとは、FIFAのランキング同様、各国のサッカーチームの実力を示す数値である。

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「W杯優勝は、単なる運不運?」の著者

田中 知美

田中 知美(たなか・ともみ)

合同会社エッジ代表

米ハワイ大学経済学科博士課程修了。カリフォルニア工科大学ポスドク、アリゾナ州立大学助教授、慶応義塾大学特任准教授などを経て現職。専門は行動経済学・政策実験。1969年長崎県生まれ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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