• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

トヨタはインドで「夢」を見る

新興国モデル変革の試金石

2014年7月1日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

  • 低価格小型車はダイハツ工業に任せる
  • 「レクサス」「トヨタ」に次ぐ第3ブランドを検討する

 日経ビジネス6月30日号特集「トヨタ 迫る崖っぷち」では、トヨタ自動車が新興国事業戦略を転換した理由を報じている。

 前期、最高益を叩きだし、盤石に見えるトヨタ。それにも関わらず、社内を強烈な危機意識が覆う。一体、トヨタに何が起きているのか。その答えの一端が、「トヨタの中で最も厳しい市場」とされる、インドから見えてくる。

 6月中旬、インドのバンガロールにある自動車販売会社「ナンディトヨタ」には、納車の準備を整えられた、1台のSUV(スポーツ多目的車)「フォーチュナー」が鎮座していた。クルマの足元には、ライムの実が置かれている。キーを受け取った男性はクルマに乗り込み、発進してライムを潰す。交通安全を祈願するインドの風習なのだという。

 「最高の気分だよ。他メーカーは考えなかったのか? 前の『クオリス』には10年間乗っていたけど、トヨタは商品もサービスも最高だ。他の選択肢なんてないね」。一世一代の晴れ舞台に喜びを露わにしながら、中年の男性顧客は興奮気味にまくしたてた。

「クオリス」から「フォーチュナー」に乗り換えた男性。クルマの下にはライムの実がある

 トヨタがインドで掴んだ熱心なファンは、この男性顧客ばかりではない。ナンディトヨタのK・I・ジョジョ社長は、「トヨタは昨年、インドの自動車市場が落ち込んで困っている時に、我々販売店を様々な面でサポートしてくれた。長期的な関係構築を図る姿勢は、販売台数ばかり意識するライバルメーカーとは正反対だ」と全幅の信頼を寄せる。

ナンディトヨタのK・I・ジョジョ社長

 トヨタは、インドという国に溶け込むために最も努力してきた日本企業の1つだろう。その姿勢はバンガロール工場の敷地内にある、トヨタ工業技術学校(TTTI)という技術者養成学校にも現れている。

 見学させてもらうと、生徒たちが溶接作業に真剣な面持ちで取り組んでいた。生徒のノートは几帳面なアルファベットで丁寧に書かれており、真剣に学んでいることが伝わってくる。簡単な日本語も教えており、愛らしい笑顔とともに「コンニチハ」と片言で記者に挨拶してくれる生徒もいた。

几帳面なアルファベットで記されたノート(撮影:坂田マルハン美穂、以下同)
溶接作業をするトヨタ工業技術学校(TTTI)の生徒

コメント0

「トヨタ 迫る崖っぷち 豊田章男を襲う危機の正体」のバックナンバー

一覧

「トヨタはインドで「夢」を見る」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リストラなどつらい経験もありましたが、多くの山に登ったことで、別の景色が見えやすくなりました。

吉田 秀俊 VAIO社長