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男性の衣服代は月5000円以下! 厳しさ増すメンズウエア業界

品質・デザインも大事だが、最後はやっぱり価格か

2014年7月2日(水)

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 先日、ニッセンが行った「買い物の意識調査」というアンケートで、「男性が1カ月にかける衣服代は7割が5000円以下」という結果が出た。

 これはニッセンが男性約900人に対して「買い物に関する意識調査」を行ったもので、「0円」と答えた人が12.8%、「1~5000円」と答えた人が58.4%だった(こちらを参照)。これを2つ足すと71.2%となる。そのほかの答えを見ると、「5001~10,000円」が21.0%、「10,001~30,000円」が6.9%、「30,001円以上」が0.9%である。調査方法はニッセンが運営するプレゼント・懸賞サイト「nissen もらえるネット」を通じて、10代以下から60代以上の男性899人を対象に実施したもの。

月1万超を衣服に使う男性はたった7.8%

 一方、この結果からすると「10,001円以上買う」人はたったの7.8%しかいないということになる。低価格通販のニッセンが行った調査なので、使用金額に対する回答が多少低めに集中した可能性はあるだろう。常日頃から高額品を買うような人がニッセンの運営するプレゼントサイトに出入りして、あまつさえアンケートにまで答えてしまうとは思えないからである。

 しかし、それでも他のメーカーやブランドが同じ調査をしたところで、「5000円以下」と答えた人が圧倒的に減るとは思えないから、メンズウエア販売の困難さの一端がうかがい知れる結果だといえる。

 業界ではメンズウエアは、「ジャンボジェット機の機尾のような存在」だと言われている。景気上昇による消費拡大の際、メンズウエアが売上高を伸ばすのはレディースよりもかなり遅れる。また景気失速による消費減少の際はレディースに先んじてメンズウエアが売上高を落とす。ジャンボジェット機は離陸する際、機尾が最後に離陸し、着陸する際は機尾から着陸する。これがメンズウエアの動向と同じだというわけである。

 メンズウエアは厳しいなと感じたのは、このアンケート結果に対する業界関係者の各コメントである。業界の知人が何人かフェイスブック上に存在するが、彼らは一様に「ぼくも5000円弱」とか「ぼくはほぼゼロ」という答えだった。業界関係者でさえこの状態なら、一般消費者は推して知るべしである。

 じゃあ、「お前はどれくらい使うのか?」と言われると一定していないので難しいが、およそ彼らに近い。1万円を越える月はめったにないし、だいたい数千円の範囲内に収まる。1万円を越えるのは冬のバーゲン時くらいだろうか。Tシャツかポロシャツばかり着用する夏の期間は毎月3000~4000円程度である。

 1カ月5000円というとちょっと少なすぎるという印象を持つ方もおられるかもしれないが、これを1年分に換算してみたらどうだろう? 5000円×12カ月で6万円となる。1年間で6万円以上洋服類を購入されるという男性はどれくらいいらっしゃるだろうか?

 こういう状況で、単価1万円以上の洋服を男性に販売するのはかなり難しいと感じる。最近、業界では「低価格品への需要は飽和状態にあり、高付加価値の高価格品に回復が見られる」と言われている。筆者もなんとなくそのようには感じる。けれど、果たして本当だろうかという疑問もあったのだが、今回のニッセンのアンケート結果を見るとその疑問が強くなってくる。

コメント6件コメント/レビュー

結婚すると、自分の服なんか一番後回しでいいと考えています。(2014/07/02)

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「男性の衣服代は月5000円以下! 厳しさ増すメンズウエア業界」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

結婚すると、自分の服なんか一番後回しでいいと考えています。(2014/07/02)

30代後半未婚会社員です。ネット通販の影響で、月1万円くらい衣類を購入していました。自分では少ないと思っていたのですが、むしろ多い方だと気づき驚きました。全体の予算を減らしてメリハリをつけるのがいまどきのおしゃれなのですね。(2014/07/02)

メンズウェアというと実用性や機能性を訴えかけるものが多いが、それだけでは単にコスパ競争になってしまい一部の規模ある事業者しか生き残れない市場となる。これはユニクロの例を見ても自明だろう。ではという話だが、消費者を高価格帯へ誘導するメディア訴求というか軸がメンズウェアの場合「モテ」しか訴求されていないように見える。レディースの場合は異性ウケが少々よろしくなくても自らのスタイルとしてこれを選ぶ。といった服のジャンルが簡単に複数以上思い浮かぶし、売り場はその世界観をしっかりと演出していて見ていて楽しそうだ。一方、メンズの展開や売り場はどこも金太郎飴。家族ある身としてもう「モテ」る必要もない消費者の意見としては、正直買いたいと思える売り場は身近に存在しない。自分の中で、服は「仕方なく買うもの」という位置づけに成り下がっているので安いものしか求めようがない。(2014/07/02)

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