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米国医学会揺るがす「セルフリファラル問題」

「衝撃のリスト」を生み落とした利権批判

  • 室井 一辰(医療経済ジャーナリスト)

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2014年7月2日(水)

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絶対に受けたくない無駄な医療』で紹介している米国医学会「衝撃のリスト」に寄せられる反響の中に、米国医学会の利権に対する懸念があった。米国医学界から出てきたリストだけに、どうせ米国への利益誘導になるだけなのではないか、という懸念だ。ここは重要な指摘だ。この奥には米国医学会の大きな問題が横たわる。日本語の定訳がないような気がするが「self-referrel(セルフリファラル)」の問題だ。今回は、この問題を詳しく解説しよう。

絶対に受けたくない無駄な医療
費用対効果の観点などから無駄な医療を抽出した衝撃の一冊

 連載記事の第1回「米国医学界が出した『衝撃のリスト』」は大きな反響があって、様々な感想が聞こえてきた。ご意見を寄せていただいたことに感謝する。

 そんな感想の中で、米国の利権について触れた内容があった。米国医学会から出てきたリストだけに、医師ら医療界への利益誘導になるだけではないかという疑念だ。もっともな指摘だと思う。ここは大切な点なので、少し突っ込んで考えたい。


コメント2件コメント/レビュー

 self- referral は日本の発想からかけ離れていた、と判断するのはちょっと痛いです。むしろ、日本は self- referral だらけです。米国と違うのはそれが個人の収入に直結していないので、あまり問題にならないということです。たとえば、大学の医師が「教育活動」と称して他の病院へアルバイトしない大学病院はないでしょう。その出先で、ある病気を診断し、必要な検査、治療が受けられるように、自分の職場に紹介状を書くことはよくあることです。これこそ、self- referral だと思います。もちろん、それが最善の治療であることが大半でしょうが、もし、混合診療の制限が緩められ、自分の外来でやっている独自の方法が病院にとっては極めて良好な収入源となり、本人に狂信的にその治療効果を信じていたらどうなるでしょうか。ここでも注意すべきは、大抵の場合、治療効果はあるものの、保険適応されている従来の治療方法とほぼ同じくらいである点です。つまり、説明のしようで、患者の治療満足度は従来よりも上昇します。問題なのは、私的医療費が爆発的に増え、かつそれにつられて公的医療費も増える点です。(2014/07/02)

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 self- referral は日本の発想からかけ離れていた、と判断するのはちょっと痛いです。むしろ、日本は self- referral だらけです。米国と違うのはそれが個人の収入に直結していないので、あまり問題にならないということです。たとえば、大学の医師が「教育活動」と称して他の病院へアルバイトしない大学病院はないでしょう。その出先で、ある病気を診断し、必要な検査、治療が受けられるように、自分の職場に紹介状を書くことはよくあることです。これこそ、self- referral だと思います。もちろん、それが最善の治療であることが大半でしょうが、もし、混合診療の制限が緩められ、自分の外来でやっている独自の方法が病院にとっては極めて良好な収入源となり、本人に狂信的にその治療効果を信じていたらどうなるでしょうか。ここでも注意すべきは、大抵の場合、治療効果はあるものの、保険適応されている従来の治療方法とほぼ同じくらいである点です。つまり、説明のしようで、患者の治療満足度は従来よりも上昇します。問題なのは、私的医療費が爆発的に増え、かつそれにつられて公的医療費も増える点です。(2014/07/02)

self-referral ではと思ったのですが・・・(2014/07/02)

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