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訪日観光、関西の雄は京都? 大阪?

2014年7月3日(木)

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 初めて日本を訪れる外国人に人気の観光コースといえば、東京、富士山、京都、大阪などを巡るゴールデンルートの旅です。では、訪日リピーターはどんな地域を訪れているのでしょうか。

 観光庁の「訪日外国人の消費動向(平成25年年次報告書)」によると、日本への来訪が「初めて」の人は全体で35.2%。実に64.8%がリピーター客でした。国・地域別にリピーターの比率を見ると、香港81%、台湾76.3%、韓国70.8%、シンガポール69.7%、タイ60.3%。中国でも50.9%と半数以上がリピーター客でした。

 訪日経験を持つ来訪者が増える中、リピーターを惹きつける人気観光地はどこか、第二のゴールデンルートは生まれているのか。2020年訪日客数2000万人の目標達成へ向け、今後、訪日観光をリードする地域がどこになるのかが注目されます。

 観光庁の「宿泊旅行統計」によると、2013年の外国人延べ宿泊者数(暫定値)は対前年比26.3%増の3324万人に上りました。都道府県別では、1位が東京都の998万人(占有率30%)、2位は大阪府の430万人(12.9%)、3位は北海道の305万人(9.1%)、4位は京都府の265万人(7.9%)、5位は千葉県の199万人(5.9%)。上位5都道府県で66%を占めます。中でも大阪府は、前年の306万人から124万人増(40.8%増)という高い伸びを見せました。

京都にはアジアよりも欧米系の観光客が多く訪れる。来訪動機は圧倒的に「神社仏閣・名所旧跡」。写真:(c)京都市メディア支援センター
大阪は外国人旅行者の認知度・リピート率が高く、宿泊者数の伸びが目覚ましい。来訪動機の上位は「買い物」「食」。写真:(c)大阪観光局((公財)大阪観光コンベンション協会)

躍進する大阪、訪日観光の「西の顔」になる?

 大阪府の躍進の背景には、関西訪日客のゲートウェイ、関西国際空港で2012年10月に整備されたLCC専用第2ターミナルの存在があります。現在、同空港の国際線にはLCC9社が乗り入れ、週140便を運航しています。日本政策投資銀行の「LCCに乗って関西へ(アンケート調査)」によると、関西への訪問希望者で今後LCCを利用したいとする人の割合は76.7%、LCCの利用経験のある人の再利用意向は91.2%。20~30代のLCCリピーターに加え、40~50代でも約3割が次回以降の訪問で利用意向があることが分かりました。関西国際空港は2016年下期に新たにLCC専用の第3ターミナルを整備する予定で、これにより年間処理能力は現在の400万人から800万人になる予定です。

 これまで日本を代表する観光地といえば、東は東京、西は京都というイメージがありましたが、今後、訪日観光の西の顔は大阪となっていくのでしょうか。JTB総合研究所の「韓国、台湾からの訪日旅行に関する調査」によれば、訪日中の宿泊先は、韓国が東京56%、大阪26.1%、京都11.6%。台湾は東京57.7%、大阪24.8%、京都17.8%で、いずれも大阪が京都を大きく上回っています。2013年の訪日客数1036万人のうち45%を占める韓国(246万人)、台湾(221万人)の2トップから高い支持を得る大阪。中でも、訪日回数5回以上というヘビーなリピーターの大阪での宿泊比率は3割を超えています。

 同調査で関西国際空港から入国し、関西国際空港から出国する人の割合は韓国89.2%(東京・成田および羽田7.5%)、台湾92.1%(同5%)。果たしてこの数字は、訪日ゲートウェイ/ハブ(経由地)としての数字なのか、それとも大阪人気の裏付けなのでしょうか。

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「訪日観光、関西の雄は京都? 大阪?」の著者

水津 陽子

水津 陽子(すいづ・ようこ)

合同会社フォーティR&C代表

経営コンサルタント。合同会社フォーティR&C代表。地域資源を活かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究、執筆等を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師