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トヨタを超えるベンチャー目指す

始動した社長特命プロジェクトに込めた思い

2014年7月2日(水)

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 「I love cars」。2010年、トヨタ自動車が品質問題で揺れる最中に出演した米国のテレビ番組で豊田章男社長を救った言葉だ。クルマのコモディティー化に抗うキーワードとして、豊田社長は「愛」を掲げ、今年から「愛カー」を作るための特命プロジェクトを始める。

モータースポーツなどを通じて、クルマへの愛を訴え続ける豊田章男社長

 トヨタ自動車が今年から豊田章男社長の肝いりで、「トヨタを超えるための新しい開発」と銘打った「トヨタベンチャーズ」というプロジェクトを始めることが分かった。

 トヨタベンチャーズは豊田社長の強い思いが反映されている。豊田社長は常々、「『愛車』というように『愛』が付く工業製品はクルマ以外にはあまりない。この意味にこだわった方がいい。『愛』を付けてもらえる商品を作り続けることが大事」と語っている。

 トヨタベンチャーズでの自由な発想を基に、全く新しい概念の「愛(i)カー」を作る考えだ。これを2020年の東京五輪でデビューさせ、世界に発信することを狙う。

 画期的な製品やイノベーションを生み出すためには、従来のやり方に固執すべきではない。「トヨタを超える新しい開発」とはそのような意味が込められている。同社は比較的、自前主義の傾向があるが、トヨタベンチャーズでは積極的に社外のリソースも活用する。

 1つの核になるのがオープンイノベーションの活用だ。手始めとして今年9月に米カリフォルニア州のシリコンバレーで「ハッカソン」を開催する。ハッカソンとはエンジニアやデザイナーによるチームが、ソフトウエア開発の成果を競うイベントのこと。IT業界で盛んな手法で、ホンダも既に実施しているが、自前主義を貫くトヨタが実施する点が珍しい。

 シリコンバレー周辺で同社のスポーツカー「86」などを走らせ、自動車向け情報サービスなどの開発コードの1部を公開し、集まったエンジニアにアプリケーションソフトなどを開発してもらう。例えば、ある地域を走るとアプリから音楽がかかるなど様々なアイデアが出ることに期待している。シリコンバレーを皮切りに「愛カー」作りに資するようなトヨタベンチャーズの取り組みを進める。

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「トヨタ 迫る崖っぷち 豊田章男を襲う危機の正体」のバックナンバー

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「トヨタを超えるベンチャー目指す」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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