• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

社長が変わるだけでは会社は変わらない

  • 柴田 昌治=スコラ・コンサルト

バックナンバー

2014年7月16日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

社員は時間が空くと自発的に展示車の清掃を行う。オフサイトミーティングによる意識変革のたまものだ

 「残業をなくそう」。伊藤哲之社長の決断を受けてどうやったら残業がなくなるかを、社員が必死に考え、ムダがどんどんなくなっていく。トヨタカローラ秋田は、自動車のディーラーには珍しい「働きやすい環境」を整えた。

 業績も順調だ。以前はオールトヨタの販売店のなかでビリから数えたほうが早いという状態だったのが、今では顧客満足度は全国表彰の常連となり、2010年1月にはメーカー表彰の営業準総合賞を受賞するなど、超優良ディーラーに変身してきている。

 ただ、風土改革を始める前のように、社員が言われたことをやるだけで、考えて仕事をするという習慣を全く持っていないときに、伊藤社長が同じ決断をしていたら、定時退社は混乱を招くだけで、収益にも影響が出て、結局うまくいかなかっただろう。社員が考えて仕事をする習慣ができ始めたときにした決断だからこそ、うまくいったのだ。いくら良い方針を出したとしても、現場の社員に考える習慣が根づいていないときには、まさに宝の持ち腐れなのである。

試行錯誤を促進する価値観を会社として共有

 社員が考え抜き、試行錯誤をするのは、問題を解決していくためである。それが当たり前にできるようになるには、“問題を解決しやすい”環境があることが前提になる。

 つまり、「問題というのはあるのが当たり前で、どんなにいい会社でも問題のない会社はない」という当たり前の事実が前提になっていないと、問題があること自体を問題視し、問題の存在自体を隠そうとしてしまう。問題とは見つけてなんぼ、解決するから進化もするのだという価値観をみんなで共有していないと、そもそも問題の顕在化にブレーキがかかってしまう。

 「問題というのはあってはならないもの」という事実から遊離した精神論的な価値観をなくさなければ問題解決はできないし、試行錯誤する社員も生まれない。そもそも、試行錯誤というのはトライアンドエラーだから失敗はつきものだ。

 「人間というのは失敗をする生きものである」「失敗からいかに学ぶかが勝負の分かれ目なのだ」という価値観を共有していて初めて、試行錯誤は可能になる。考え抜き、試行錯誤をすることを促進させる価値観(常識)を組織の軸として共有している環境は極めて大事なものだ。

コメント0

「カローラ秋田に学ぶ 考え抜く人たちが作る職場」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

富士山を目標にする人はいつか富士山には登れるでしょうが、エベレストには登れない。

澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長