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習近平は「中韓歴史認識同盟」を狙う

朴槿恵が有り難がる、中国からの正当性のお墨付き

  • 重村 智計

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2014年7月8日(火)

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 日本人には理解しにくいが、「正統性」は韓国の政治で最も大切な儒教的価値観である。南北朝鮮は、国家の正統性を巡る戦いを続けてきた。中国の習近平国家主席は7月3日と4日に韓国を訪問し、韓国の正統性を支持した。同国家主席は、中国と韓国が共に日本帝国主義と戦った仲間であると述べ、「中韓抗日記念式典」を提案した。これは「中韓歴史認識同盟」構築を意味する。

 中国と北朝鮮は、朝鮮戦争で共に戦った同盟国であった。韓国は、長い間「中朝共同の敵」であった。

 ところが、中国の習近平国家主席は、これまでなら、決してあり得ない外交を展開した。この1年数カ月で、韓国の朴槿恵大統領とは5回の首脳会談を行った。一方、北朝鮮の金正恩・第1書記とは、一度も首脳会談を行っていない。そのうえ、韓国を先に訪問した。中国は、南北朝鮮との「三角関係」で、明らかに韓国を大切にしている。そして、北朝鮮の正統性を意図的に否定している。

 習近平国家主席は、中国首脳として初めてソウル大学で講演し、両国の友好的な歴史関係を強調した。同国家主席は、「両国の歴史をふりかえれば、美しい記憶が多い」と述べ、中国で27年間も独立運動を展開した金九の名前や、中国人民解放軍の軍歌を作った韓国人などの名前を一人ひとり挙げた。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵や日本軍のアジア侵略に言及し、「両国民は、日本の侵略に苦しんだ時期がある」と述べ、「日清戦争の際に、互いに助け合った」と強調した。

 北朝鮮は、中国に捨てられたと感じているだろう。北朝鮮の報道機関は、習近平国家主席の韓国訪問をまったく報道しなかった。中国の「心変わり」に、怒り狂っている様子がありありだ。

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