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全地球の降水マップを作成せよ

JAXA 地球観測研究センター GPM/DPR(3)

2014年7月16日(水)

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 ふだん私たちは地表付近からしか雨や雲を見ていない。けれど、宇宙から観測したら、もっと詳しい仕組みがわかったり、ずっと正確に天気を予報できたり、防災の役に立ったりするのではないか。そう考えて、地球規模で高精度の観測ができる「GPM主衛星」での研究をスタートさせた沖理子さんの研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

前回から読む)

 GPM主衛星に搭載されている「雨雲スキャンレーダー」(DPR、2周波降水レーダー)による初公開データについて見てきた。

 「上空からの立体的な雨の観測」に興奮し、その点に焦点をあててきたので、ここであらためてGPM主衛星の情報をまとめておこう。

地上400キロの低軌道

 GPM主衛星が飛んでいるのは地上400キロの低軌道で、軌道傾斜角は65度だ。つまり南緯・北緯65度までの間の上空を、ぐるぐる飛び続けている。

 主要な観測機器は2つある。ひとつが、日本で開発した2周波降水レーダー(DPR)で、もうひとつが、NASAが開発したマイクロ波放射計(GMI)だ。

 DPRは、これまでの記述の中の主役、愛称は「雨雲スキャンレーダー」。幅250キロ程度の帯で、立体的な降水分布を見ることができる。地上に降る雨だけでなく、上空の雨や氷晶の量も、高さについて250メートル解像度で割り出す。一方、マイクロ波放射計GMIは、幅900キロ近い範囲で、降水の強度を観測することができる。みずから電波を発して反射を見るレーダーではなく、海面や陸、大気などから放射されるマイクロ波を見て、大気中の水の量を推定する。DPRとGMIは、それぞれ長所短所があり、相補うように設計されている。

 GPM主衛星の打ち上げが成功したのは2月28日だが、その後、所定の軌道に導入され、3月の始めには、DPRとGMI、両観測装置も起動された。それで、すぐに観測開始というわけにはいかないのは、様々な調整を行わなければならないからだ。

GPM主衛星は2014年2月28日午前3時37分、H-IIAロケット23号機にて種子島宇宙センターから打ち上げられた。(画像提供:NASA / Bill Ingells)
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「全地球の降水マップを作成せよ」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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