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「爪水虫の服薬は無駄」とあえて叫ぶ

議論喚起のために言葉を一人歩きさせよう

  • 室井 一辰(医療経済ジャーナリスト)

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2014年7月10日(木)

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絶対に受けたくない無駄な医療
費用対効果の観点などから無駄な医療を抽出した衝撃の一冊

絶対に受けたくない無駄な医療』でご紹介した「衝撃のリスト」。それを世に問うた米Choosing Wiselyは、実は反発が起こることもあらかじめ想定している。納得いくまで社会に議論させようと仕向けるためには、「言葉の一人歩き」を恐れない。連載の第1回で触れて、反響の大きかった「爪水虫に飲み薬はほとんど無駄」の項目を通して、Choosing Wiselyの考え方を紐解いてみたい。物事の価値は、議論を巻き起こしてこそ生まれるものだ。

第1回 米国医学会が出した「衝撃のリスト」
第2回 ピル処方に内診は必要ない
第3回 米国医学会揺るがす「セルフリファラル問題」
第4回 「 爪水虫の服薬は無駄 」とあえて叫ぶ

 誠に恐縮だが、本題に入る前に書籍、『絶対に受けたくない無駄な医療』の訂正をここにお示ししたい。

 書籍の第二部の「受けたくない医療100」の項目中、11番目の項目で、婦人科領域の検査である「コルポスコピー」に触れているのだが、「子宮鏡」と訳出していたのは誤りで、膣を拡大して見るので「膣拡大鏡」という表現で記述するのが正しかった。子宮鏡は子宮の内部を見る、いわゆる胃カメラのような形をしたもので混同があった。なお、コルポスコープで行う検査がコルポスコピーである。誤解があった点をお詫びしたい。併せて注釈も同様な趣旨で訂正が必要となる。増刷時に対応するつもりだ。

 用語の取り扱いは大切なので、本当に恥ずべきことと思っている。

医師も無駄な医療の撲滅に関心大

 さて、コルポスコピーの関連で話を進めるが、実は間違いに気づいた後、コルポスコピーの誤りを確認するため、懇意にしている日本産科婦人科学会の専門医資格を持つ医師と連絡を取った。すると、「無駄な医療」というテーマが刺さったのか、コルポスコピーの話はそこそこに、「無駄な医療」に関する問題意識を語り始めた。

コメント13件コメント/レビュー

ムダな医療として治療内容の可否を問題にする以前に医師の資質のバラつきの方が深刻だと思う。水虫の例であるが、皮膚科専門医の妻の話では水虫に限らず皮膚疾患では原因となる菌やアレルゲンの特定なくして飲み薬であろうが塗り薬であろうが治療は行えないという。然るに、巷では専門医でもない内科医や整形外科医が「皮膚科」を標榜してテキトーな治療を行うことが横行している。アトピーのステロイド剤の治療など、シロウト医者が事態を悪化させる例は限りない。もっと言えば、インフルエンザで抗生剤が効かないのは周知の事実なのに、予防のためと称して処方する町医者のいかに多いことか。医学の頂上では適切に対処されていても、現場ではその通りにならないという体制に問題がある。そして医師側で改善が見込まれないのなら、患者側に情報を公開して理論武装を図るしかないが、えてしてその情報も真贋入り乱れかえって混乱を招くのである。さて、慶應医学部講師の肩書きを持つ近藤医師の「癌は切らずに治す」をあなたは受け入れられるか?(2014/07/10)

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ムダな医療として治療内容の可否を問題にする以前に医師の資質のバラつきの方が深刻だと思う。水虫の例であるが、皮膚科専門医の妻の話では水虫に限らず皮膚疾患では原因となる菌やアレルゲンの特定なくして飲み薬であろうが塗り薬であろうが治療は行えないという。然るに、巷では専門医でもない内科医や整形外科医が「皮膚科」を標榜してテキトーな治療を行うことが横行している。アトピーのステロイド剤の治療など、シロウト医者が事態を悪化させる例は限りない。もっと言えば、インフルエンザで抗生剤が効かないのは周知の事実なのに、予防のためと称して処方する町医者のいかに多いことか。医学の頂上では適切に対処されていても、現場ではその通りにならないという体制に問題がある。そして医師側で改善が見込まれないのなら、患者側に情報を公開して理論武装を図るしかないが、えてしてその情報も真贋入り乱れかえって混乱を招くのである。さて、慶應医学部講師の肩書きを持つ近藤医師の「癌は切らずに治す」をあなたは受け入れられるか?(2014/07/10)

「健康な女性に内診をしてはならない」これ、かなりの衝撃です。男性読者が多いのかもしれませんが是非詳しく紹介して頂きたいです。女性誌ではさかんに婦人科健診での内診を勧めていますよ。(2014/07/10)

爪水虫で飲み薬を皮膚科により服用しました。水虫は完治しましたが、副作用なのか肝臓の病気をしました。これは関係あるかとネットで調べて医者にも報告しました、医者はネットと同様の事を言っておりました。2~3ヶ月の服用でしたが、1ヶ月毎に肝機能を調べる必要があるとネットに記載されていました。現在は肝機能は正常ですが、あくまでも個人的な情報です。(2014/07/10)

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三品 和広 神戸大学教授