• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

宇宙から地球全体の雨を観測すると期待できること

JAXA 地球観測研究センター GPM/DPR(5)

2014年7月18日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ふだん私たちは地表付近からしか雨や雲を見ていない。けれど、宇宙から観測したら、もっと詳しい仕組みがわかったり、ずっと正確に天気を予報できたり、防災の役に立ったりするのではないか。そう考えて、地球規模で高精度の観測ができる「GPM主衛星」での研究をスタートさせた沖理子さんの研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=藤谷清美)

前回から読む)

 GPM主衛星は非常に精度のよい観測機器を持っており、ほかの気象観測衛星の観測機器の校正をすることで、多くの人工衛星からの降雨データを整合性を持ったものにできる。

 では、そのことでどんなメリットが生まれるのだろうか。

 まずは、地球全体での降水の研究。それも、長期的な変動などの解明。これは全球降水観測としてのキモであり、沖さんがかかわる「おしなべて」の研究の究極の目標だ。だからこの点は、強調しておく。

防災に活用

 しかし、そこまでいかずとも、多くのことが期待されている。それも、実用的な面で。

 例えば、観測網が整っていない地域での防災。

 「いくつもの衛星からの情報をあわせて準リアルタイムで、1時間ごとに、全球の雨をすでに配信してるんです。こういうので時々刻々見ていくと、世界的に今どこで雨が降っているのか分かります。日本だと、地上の観測網があるので困ることはないですけど、観測網がないところでは役立ちます。今は、TRMMですとか、10以上の衛星を使っていますが、ここにGPM主衛星も入って、より正確になります」

 これはGSMaPといって、ウェブでも公開されている。地球全体の直近の降雨をアニメーションで再現してみるとちょっと感動的だ。リアルタイムではないとはいえ、数時間前くらいの地球全体の降雨が、いながらにして見えるのだから。

 ただし、いくら多くの衛星で見たとしても、ゲリラ豪雨的な数10分で起こり、終わってしまう現象はさすがに捉えにくい。こういう全球観測の防災活用は、雨が降ってそのあと多少タイムラグがあってから起きるものの方が、アラートを出しやすいだろう。

1時間ごとに全球の雨の様子を配信するJAXAの「GSMaP」のサイト画面。ほぼリアルタイムに、世界的にどこで雨が降っているのかがわかる。サイトのURLはhttp://sharaku.eorc.jaxa.jp/GSMaP/(画像クリックで当該サイトへ)
8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識
川端 裕人(著)、三島 和夫(著)

 睡眠の都市伝説を打ち破り、大きな反響を呼んだ「睡眠学」の回が、追加取材による書き下ろしと修正を加えて単行本になりました! 日々のパフォーマンスを向上させたいビジネスパーソンや学生はもちろん、子育てから高齢者の認知症のケアまでを網羅した睡眠本の決定版。睡眠に悩む方々は、本書を読んでぜひ理想の睡眠を手に入れてください。

「研究室に行ってみた」のバックナンバー

一覧

「宇宙から地球全体の雨を観測すると期待できること」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

店長や売り場主任などの管理職は、パートを含む社員の声を吸い上げて戦略を立てることが重要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長