• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

M&A後の「Jカーブ」って、ウソ!

2014年7月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「買収自体、難しい作業だが、もっと難しいのは、ポストM&Aにおいて、価値を上げることだ!」と言われてすでに久しいですが、日本企業は未だに「ポストM&A」で苦しんでいます。なぜでしょう?

 「ポストM&A」がキーワードとなる中で、新たな都市伝説が出現しています。
 それは、「M&A後のJカーブ」です。

 もともと、「Jカーブ」って、外国為替相場の話の際に、よくきく用語ですよね。

 「Jカーブ」とは、最初の期間、最終的に予想される変化とは逆方向に変化することです。ポストM&Aも「Jカーブ」のように、買収後に価値が一旦下がって、その後上がっていくと言うのです。

Jカーブ

 果たしてそうでしょうか。

 ポストM&Aの現場にいて、さらに実際にM&Aを自分で体験すると、Jカーブって「実態を知らない人が、いかにも知ったかぶりをしてワーワー言っているだけ!」と見えて仕方がありません。

「実態は、Wカーブ!」

 「Jカーブはウソ!」。
実態は、もっと複雑。強いて言うなら「Wカーブ!」。

 「J」とか「W」とか、いったい何言っているの?という方のために。M&Aでは、契約を締結して、対価の決済が終わる(新しいオーナーが旧オーナーに代金を支払って、所有権(株式)を手にすること)と、対象会社のオーナーは、正式に交代します。その交代するタイミングが、上のグラフで言う「day 1」です。

 要するに「Jカーブ」というのは、買収対象となった会社の企業価値の変化を表すカーブのことです。

 Day 1後、対象会社の企業価値は一旦落ちると言われます。これが「Jの字」の左側の跳ねている部分、ちょこっと下がっている部分を指します。

 でもその後、たとえば新しいオーナーが新たな顧客を紹介してくれたとか、新たなオーナーの信用で借入金利が安くなったとか、つまり新しいオーナーにも影響力をフルに発揮してもらうことによって、買収対象となった会社の価値は上がっていきます。

「細腕剛腕社長が斬る M&A誤算の研究」のバックナンバー

一覧

「M&A後の「Jカーブ」って、ウソ!」の著者

岡 俊子

岡 俊子(おか・としこ)

マーバルパートナーズ社長

一橋大学卒、米ペンシルベニア大学経営大学院MBA(経営学修士)。2005年4月より、アビームM&Aコンサルティング株式会社(現:株式会社マーバルパートナーズ)代表取締役社長に就任し、現在に至る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長