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20代目当主が“規模を追わない”経営に挑む

宮城県南部にある老舗旅館「湯主一條」(前編)

2014年7月24日(木)

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湯主一條は、400年以上にもわたって、鎌先温泉で湯治宿として経営を続けてきた老舗旅館だ

 湯主一條は、宮城県南部にある600年以上の歴史を持つ小さな温泉地にある温泉旅館だ。当主を務める一條家のルーツは京都の公家である。桶狭間の戦いに敗れ、身体の傷を癒すためにこの地にやって来て、地元の農夫から温泉の権利を譲り受け、湯小屋を始めたという。それ以来、400年以上にもわたって、湯治宿として経営を続けてきた歴史ある家族経営の老舗企業である。

 湯主一條は、昭和40年頃から全国に広まった観光ブームに乗り、湯治宿から観光旅館へ業態転換を試み、施設の一部を鉄筋コンクリート化して大型にした。だが、経営は順調にいかなかった。2000年前後には企業経営として実質的に破たん直前の状態まで追い込まれた。

 2003年には現社長になる20代目の一條一平氏に世代交代し、そこからサービス品質の抜本的向上による現場作業の改革を断行した。その結果、客単価と売上高のアップを実現させて、会社の経営状態を大きく改善することができた。

 客単価のアップは、宿泊客からサービス品質の更なる向上を求められた。そこで、経営の中心課題として、“優良なスタッフの確保”が据えられるようになった。湯主一條のような老舗企業は、企業経営の最重要課題に、一般の企業のような規模の追求を据えることはない。目指すのは、会社を長きにわたって継承していくことだ。

 これからは、人口が減少し始め、経済成長が大きく望めない環境になっていく。こういった中で、規模を追わない老舗企業が、“人の問題”をどう解決していくのかを、湯主一條の一條一平社長に聞いた。

◇   ◇   ◇

一條:最近、労働基準監督署の調査が入りました。内部通報があったのではと、ちょっと身構えていたのですが、今回は地域の企業への定期的な調査の一環で来ただけで、大きな指摘を受けることはありませんでした。

 実は、大きな声では言えないのですが、労働基準監督署の調査が2008年にあり、この時に残業代の計算方法に問題があるだけでなく、就業規則もいい加減だという厳しい指摘を受けたのです。

 それで、湯主一條として、約3年をかけていろいろ労務管理に関して制度を整備していったのです。このおかげで問題を指摘されることはありませんでした。本当にホッとしました。

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「20代目当主が“規模を追わない”経営に挑む」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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