• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

外国人は「城と街道」を目指す!(後編)

ハードな街道踏破になぜか集まるリピーター

2014年7月24日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

中山道・馬籠宿から妻籠宿へ向かう峠越えの道、全長約8kmの「中山道自然遊歩道」の入り口。向かって左手には手打ち蕎麦処「恵盛庵」、右手には高札場と恵那山が見渡せる展望台がある。馬籠峠を越える人は年間約3.5万人、うち外国人が約9000人(25.7%)を占める。 (写真:筆者撮影)

 日本の宝である「現存12天守」の価値や魅力をどう伝え、活かせば良いのか。前回の城編では、ドイツ中世の町並みを残すロマンチック街道にある「ノイシュバンシュタイン城」と日本の城の違いを分析してみました。

 ドイツにはいくつもの観光街道が整備されています。南ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州とバイエルン州の観光局は日本語を含む5カ国語のウェブサイトを作成し、4つの観光街道を紹介しています。バイエルン州には4つの世界遺産があり、4つの観光街道は「ロマンチック街道」を大きな幹として、北部ローデンブルグからは「古城街道」が、南部フッセンからは「アルペン街道」が「ファンタスティック街道」へつながっています。

 ロマンチック街道にはノイシュバンシュタイン城のほか、中世のおとぎの国と称されるローテンブルクなど、まるで宝石を散りばめた首飾りのように魅力的な観光資源が連なっています。ファンタスティック街道には世界遺産に隣接する街が6つも点在します。

 街道を「中世」というストーリーとして魅せる舞台に仕立て、新たな観光を提起するドイツ。片や、城の外観と天守閣の眺めのみで、城が背負う歴史や地域固有の文化などのバックグラウンドが見えない「歴史的ハコモノ」の日本の城。

 言ってみれば日本の城は、先人が残した遺産を見世物として展示しているだけ。文化財として保護はするものの、その価値を磨くことも活用することもしていない。原石に近い宝石、蔵の中にしまわれて埃を被っている骨董品のようなものです。宝石を散りばめた首飾りとの価値、魅力とは比べるべくもありません。

 というと、どこかでまた「日本のロマンチック街道」を作ろうとか言い出す人が出てきて困るのですが、実はもう存在しています。ちなみに長野県上田市から軽井沢町、群馬県草津町などを経て栃木県日光市までの全長約320kmを「日本ロマンチック街道」というらしいのですがご存じでしょうか。観光の広域連携としての意義はあり、それを否定するものではありませんが、首飾りの価値を決めるのはデザイン・コンセプト。軽井沢や草津、日光はそれぞれ日本有数の人気観光地ですが、ただそれを並べつないだだけでは価値ある首飾りにはなりません。個性の異なるダイヤ、ルビー、エメラルドを連ねるとしたら、そこにはそれらを一つの物語としてつなぎ、その世界観を想起させるデザインと糸が必要です。

 でも、新たに作る必要はありません。「○○銀座」のような、独自性を捨てたようなネーミングも必要ありません。思い出してください。私たちはすでに世界に誇れる素晴らしい街道を有しています。

コメント9件コメント/レビュー

なぜそんなにカードが使えないことを我慢せよというコメントを書く人がいるのか?理解できません。カードが使えないよりは使えた方が良い。特にカードを使い慣れた外国人であればなおさらそうでしょう。日本人の現金主義は少なくとも個人に何の利益もないのに。(2014/07/28)

「日本人が知らない新・ニッポンツーリズム」のバックナンバー

一覧

「外国人は「城と街道」を目指す!(後編)」の著者

水津 陽子

水津 陽子(すいづ・ようこ)

合同会社フォーティR&C代表

経営コンサルタント。合同会社フォーティR&C代表。地域資源を活かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究、執筆等を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なぜそんなにカードが使えないことを我慢せよというコメントを書く人がいるのか?理解できません。カードが使えないよりは使えた方が良い。特にカードを使い慣れた外国人であればなおさらそうでしょう。日本人の現金主義は少なくとも個人に何の利益もないのに。(2014/07/28)

コメントへの反論。「城と街道を目指す」で言われている、古いモノや本物が正しくて、日本的箱モノがどうこうという話にで、クレカ対応整備は矛盾。近未来的観光地での整備に異論無し。本物や歴史や意義を求める客には、本物体験の意味でも、現状ままでも良い。客のリサーチ不足を言うなら、別の場所で、日本の田舎では現金主流ともっと宣伝しておけばよい。両替など出来る入り口やカードから現金を出せる場所を街中に増やす対応で良い。(2014/07/25)

クレジットカード整備に反対する方へ。日本ほど治安の良い国は他にない。お財布を尻ポケットに入れて電車に乗れる国などない。そんなことがあり得ない国で生活している外国人が旅行先だからといって現金を大量に持ち歩くだろうか。チップ文化も無いのだからなおさら現金いらないや、と思うでしょう。古き良き時代の体験は観光名所そのもので味わってほしいが、お金を払ってもらうための仕組みは種類が多いほどこちらも儲かるのでは。日本の電子マネーも世界より普及していると思うが、チャージするのに日本円が必要なら同じ問題だと思う。(2014/07/25)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長