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勘の良いビジネスマンはデータの行間をケースで埋めている

『ブラックスワンの経営学』の著者、井上達彦教授に聞く(中編)

2014年8月7日(木)

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 ビジネス実務家がケーススタディをするときに重要なことは、自分たちの成果に結びつく示唆を得ることだ。学術研究の方法論から学ぶべきことがある一方で、割り切って省略して良いところもある。では、ビジネス実務家が意識しておくべきポイントは何か。『ブラックスワンの経営学 通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ』の執筆を進めてきた井上達彦・早稲田大学商学学術院教授に聞いた。

ビジネス実務におけるケーススタディのポイント

井上 達彦(いのうえ・たつひこ)
早稲田大学商学学術院教授。1997年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了、博士号(経営学)を取得。広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授、早稲田大学商学部助教授などを経て、2008年から早稲田大学商学学術院教授。2003年経営情報学会論文賞受賞。2012年4月から2014年3月まで米ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院のシニアフェローを兼務する(写真:陶山 勉)

前回のお話しでは、ケーススタディはビジネスパーソンの武器にもなるということですが、『ブラックスワンの経営学』で取り上げているケーススタディはいずれも経営学者による研究論文です。学術的な研究の方法から、ビジネスの実務家は何を学べばいいのでしょうか?

井上:学術研究とビジネス実務では、ケーススタディをする目的や前提が違います。だからビジネスの実務家が学術の研究作法を踏襲する必要はありません。しかし、学術研究の方法のうち、ビジネス実務家でも意識しておくべきことがあります。

 それは本の中で詳しく説明しましたが、脈絡(コンテキスト)を読み取り、因果メカニズムを解きほぐし、仮説の精度を高めていく手順は、学術研究でもビジネス実務でも基本的に変わりません。そういうポイントの押さえ方について、学術研究から学べることがあると思います。
逆に、実務家がケーススタディをするときには、学術研究と違い、わりきって簡略化しても構わないところもあります。

 たとえば、学術の世界では、真実の探求やアカデミックな新しさを求めて、研究そのもので仮説を検証しようとします。これに対してビジネスは実践で成果が上がればいい。実行に移してみて、うまくいったら仮説が検証されたということになる。「やってみなければわからない」ということです。

 また、学術研究では「スピード」よりも「確かさ」が重要ですが、実務ではタイミングを犠牲にすることはできません。実践で成果を上げなければ話にならないわけで、機会を逃さないためには、リスクを取ってタイミングを間に合わせなければならない場合があります。

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井上 達彦

井上 達彦(いのうえ・たつひこ)

早稲田大学商学学術院教授

広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授、早稲田大学商学部助教授などを経て、2008年から早稲田大学商学学術院教授。2012年4月から2014年3月まで米ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院のシニアフェローを兼務する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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