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女性ハイキャリアは家事をすべきか?

家庭内のことは自分で決めて、世間に振り回されない

2014年7月30日(水)

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 最近、ハイキャリアの友人4組から、家事についての相談がありました。1組は米国人カップルで、3組は日本人のハイキャリアのカップルです。子供がいる人と、いない人がそれぞれいます。

 具体的な悩みの内容は、以下のようなものです。

  • 外食ばかりしていたら、義母から「食事を作ってもらえないなんて、うちの息子がかわいそう」と言われてイラついた。
  • 子供の夕飯を作るのが間に合わないので、駅前のファストフードでハンバーガーを買っていたら、子供の友達のお母さんに叱られた。
  • 子供を人に預けて出張していたら、同僚から「子供がかわいそう。専業主婦になれば」と言われて悩んでいる。

 私のアドバイスは極めてシンプルです。家族の数だけ家事のやり方はあるから、自分たちが何を最も大事にしているか優先順位を決めて自分たちのポリシーで運営すればいい、というものです。

 100家族あれば100通りの家事のやり方があるはず。正解なんて自分たち以外には分からないから、他人がとやかく口を出すことではありません。自分たちがいいと思っているならそれでいいのです。トラブルが起きていてまずいと思うのであれば、カップルでどうしたいのかを決めて、解決の方向に向かっていけばいい。

 ハウスキーパーに食事を作ってもらったり、外食やファストフードを含む“食事作りのアウトソース”をしたりして、家族と一緒にいる時間を増やすのも1つの選択肢です。私のように、「どうしても健康的な食事を家族に食べさせたい」、それが何よりも大事だと思う家庭は、有機野菜を買って来て自宅で作ればいいと思います。

 ただし、時間も体力もお金も有限ですから、すべてをかなえるわけにはいかないでしょう。ペプシコCEOのインドラ・ヌーイさんが「Business Insider」のインタビューで、女性は仕事、結婚、子育てのすべての両立は可能ではないと語っています(こちらを参照)。

 会社でのポジションがシニアマネジメント層にあがるにつれ、仕事で抜けられない場面も出てきます。自分たちの環境に合わせて、どういうレベルの家事を目指すのか、キャリアと家庭のどちらをどう優先するのか、それを決めて、実施すればいいのです。

 明らかな幼児虐待や夫婦間でのDVなどは論外ですが、家庭の運営の仕方について、周囲からの口出しに振り回される必要はないのです。

ロールモデルになるために、家事をする必要があるか?

 私が外資系企業でシニアマネジメントとして働いていた時に、エグゼクティブコーチから次のようなフィードバックを受けたことがあります。

「若い女性社員たちが、あなたのように、家事をまったくしていない人は、女性キャリアとしてロールモデルにならないと言っている。もう少し生活感を出してほしい」

 当時は、パートナーと家事分担をしておらず、私が100%家事を担当していました。食事の支度から、掃除、洗濯まですべてです。しかし、仕事とプライベートはきっちり分けるべきだと考えていたので、会社で家庭の話をすることは一切ありませんでした。だから、生活感はなかったでしょう。しかし、それが、ロールモデルにならない原因だとは思いませんでした。

コメント7件コメント/レビュー

家事の省力化は何とかなる。何ともならないのは育児の省力化。もちろん、手抜きできる部分はいくらでもある。昔のように手作りの服を着せる必要もないし一部幼稚園で根強い手作りの小物を作る必要もない。食事も、時短をしても栄養バランスを何とか確保する程度はできる。学校から帰ってくる子供を「お帰りなさい」と迎える必要もない。と、ここまでは誰でもできる(その気になりさえすれば)。問題はここにはない。あえて言えば、この方のような合理的思考が出来てなんでも自分で努力できる人の子供は、親に似て精神的に自立するのが早く、手がかからない。しかし、例えば今回長崎で起きた事件のような子供は、放置しておいてはいけなかったタイプである。もし母親が健在で、家庭が円満であれば事件が起きなかった可能性はあったと思うが、それを誰が見抜けただろうか。成長期の子供が精神的に不安定になるのはよくあること。周囲でも不登校やら精神科への通院やらよく聞く話であって、珍しい話ではない。一過性のものなのか、それとも適切な医療的対応が必要なのかも含め、見極めが難しい。親の関与が必要なのは間違いないが、仕事を辞めてまで毎日子供といなくてはならないのかという見極めはなかなかつけられないし、例え仕事を続けるにせよ、子供と向き合うために多くの時間を必要とすることは間違いない。とまれ、このような悩みを母親だけが抱えるという点に最大の問題があるのだが。(正直な話、周囲の男性陣(子あり)を見ていると、例え仕事面で尊敬できても、「父親は能天気でいいね」と内心思わずにはいられない)(2014/07/31)

「秋山ゆかりの女性キャリアアップ論」のバックナンバー

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「女性ハイキャリアは家事をすべきか?」の著者

秋山 ゆかり

秋山 ゆかり(あきやま・ゆかり)

事業開発コンサルタント・声楽家

ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタントを務めた後、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長などを歴任。コンサートのプロデュースや演奏も行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

家事の省力化は何とかなる。何ともならないのは育児の省力化。もちろん、手抜きできる部分はいくらでもある。昔のように手作りの服を着せる必要もないし一部幼稚園で根強い手作りの小物を作る必要もない。食事も、時短をしても栄養バランスを何とか確保する程度はできる。学校から帰ってくる子供を「お帰りなさい」と迎える必要もない。と、ここまでは誰でもできる(その気になりさえすれば)。問題はここにはない。あえて言えば、この方のような合理的思考が出来てなんでも自分で努力できる人の子供は、親に似て精神的に自立するのが早く、手がかからない。しかし、例えば今回長崎で起きた事件のような子供は、放置しておいてはいけなかったタイプである。もし母親が健在で、家庭が円満であれば事件が起きなかった可能性はあったと思うが、それを誰が見抜けただろうか。成長期の子供が精神的に不安定になるのはよくあること。周囲でも不登校やら精神科への通院やらよく聞く話であって、珍しい話ではない。一過性のものなのか、それとも適切な医療的対応が必要なのかも含め、見極めが難しい。親の関与が必要なのは間違いないが、仕事を辞めてまで毎日子供といなくてはならないのかという見極めはなかなかつけられないし、例え仕事を続けるにせよ、子供と向き合うために多くの時間を必要とすることは間違いない。とまれ、このような悩みを母親だけが抱えるという点に最大の問題があるのだが。(正直な話、周囲の男性陣(子あり)を見ていると、例え仕事面で尊敬できても、「父親は能天気でいいね」と内心思わずにはいられない)(2014/07/31)

下のコメントのように、パートナーに家事のシェアを求め「られない」方用の省力術のように感じました。これからの世代に女性のキャリアアップも可能なんだ、と教えるなら、家事もやれ、というより、そういう理解のある男性を選べ、と言った方がもっと効率がいい気がしました。というより、男性社員の教育を、って言う方向に社会が向かっていってほしい。。。日本は女性への期待が大きすぎますね(2014/07/31)

生活スタイルは親から子へ伝承されるもの、家事の手抜きは子供に受け継がれます。我々は親世代が専業主婦でしたから掃除洗濯炊事などを身近で見聞きして無意識にも家事のイメージを獲得していますが、それを経験しない子供はもはや獲得する術を持ちません。すなわちロールモデルは自分たちのためではなく、子供の生活能力として必要かどうかということではないでしょうか。自分でできなければ親の手を借りるのが古今東西の解決法、我が家では世帯収入が多い分、同じマンションに親の部屋を借りて実家から単身(時には一緒に)赴任してもらいました。(2014/07/30)

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井上 礼之 ダイキン工業会長