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「音声定額、データ従量」は長年の思い

1月の新料金発表が業界の方向性を決めた――ソフトバンク(前編)

2014年7月31日(木)

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 年度末に向けたキャッシュバック競争が加熱していった2014年の初頭。1月24日に、ソフトバンクモバイルは「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」と銘打った新サービスの発表を行った。これはNTTドコモが新料金プランで、料金方針の大転換を発表するより、3カ月も前のことだ。

 その後、NTTドコモが4月に新料金体系を発表したことで、ソフトバンクモバイルは再検討を余儀なくされた。そして、6月7日にドコモのプランとほぼ同じ体系を発表した。これだけを見ると、ソフトバンクモバイルは単にNTTドコモに追従したように映る。ただ、「音声従量、データ定額」という従来のプランから、「音声定額、データ従量」という今主流になりつつあるプランへの移行を先に打ち出したのはソフトバンクモバイルだ。

 今回は、ソフトバンクモバイルで料金政策の現場を率いてきた、同社マーケティング統括 カスタマー戦略本部 料金サービス統括部 統括部長の須賀 裕氏に、2014年のソフトバンクモバイルの料金施策について話を聞いた。1月の新発表から、最終的に7月開始の新「スマ放題」に至る経緯で交わされた議論を紹介していく。

1月発表の「新定額サービス」は割高との声が

ソフトバンクモバイル マーケティング統括 カスタマー戦略本部 料金サービス統括部 統括部長の須賀 裕氏

 須賀氏のインタビューに入る前に、今年に入ってからのソフトバンクモバイルの新料金発表の経緯を整理しておこう。若干、複雑だがお付き合いいただきたい。

 ソフトバンクモバイルが1月に発表した「新定額サービス」は、スマートフォンの音声通話とパケット通信をパックにしたもので、従来の「基本料金+音声通話料+パケット定額プラン」という構造とは大きく異なる。音声の一定回数までの通話料金と、パケット通信のデータ容量がパックになっていた。

 具体的には、月額5980円の「Sパック」は1回3分以内の通話が50回までと、2GBまでのデータ通信を含む。月額6980円の「Mパック」は1回5分以内の通話が1000回までと7GBまでのデータ通信を含む。月額9980円の「Lパック」では、Mパック同様に5分以内の通話1000回までと15GBという大容量のデータ通信を含む。

 通話は、パックを上手に選ぶことで「実質的にかけ放題にできる」という料金体系だ。ただし、これまで同社の「ホワイトプラン」で提供していた1時~21時の自社網あて無料通話については言及がなかった。超過した通話料はホワイトプランの30秒ごとに20円から、新定額プランでは同30円へと値上がりしていた。

 データ通信もパックに含まれる容量を超過すると、自動的に有料の通信量がかかる方式に改められていた。従来の「パケットし放題」のように、超過した場合は128kbpsの低速通信に抑えて超過料金を払わないようにするには、月額300円のオプションサービスに加入する必要があった。つまり、新料金プランは「パケットの従量制」を指向したものなのだ。

 通話とデータ通信の料金をまとめて「パック」にし、パックを超えた場合には応分の負担を求めるという点では、かなりドラスティックな“料金体系の新機軸”を打ち出していた。ソフトバンクモバイルは4月21日に提供開始するとアナウンスし、他社の追随を待った。

 だが、このプランは、一番安いSパックですら月額5980円で、通話回数についても3分以内が50回までと制約も多かったことから、ネットを中心に「割高では?」という声が多く出た。また、専用基本料の980円やネット接続料の300円も別途かかる。

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「「音声定額、データ従量」は長年の思い」の著者

岩元 直久

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

ITジャーナリスト

日経BP社でIT、ネットワーク、パソコン雑誌の記者、デスクを歴任。特にモバイル分野については、黎明期から取材・執筆を続けている。独立後も継続して、モバイル、ネットワークの動向を執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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