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ナゾの絶滅大型哺乳類デスモスチルスとは何者か

国立科学博物館 地学研究部 生命進化史グループ(3)

2014年8月6日(水)

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 いまはクマやシカぐらいしかいないけれど、地質学的には「少し前」まで日本にもゾウやサイなど、アフリカ並みの巨大野生動物が暮らしていた。では、いつ、どんな動物がいたのだろうか。そんな日本列島の絶滅哺乳類の歴史を知りたくて、2014年夏に国立科学博物館で開かれる特別展「太古の哺乳類展」の企画を担当した冨田幸光地学研究部部長の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=的野弘路)

 デスモスチルス類は、日本からカリフォルニアにかけての北太平洋沿岸地域でだけ、化石が発見される絶滅哺乳類で、特に日本での化石が圧倒的に多い。よくみる復元画では、カバを思わせる雰囲気に仕立ててある。水辺の生き物という共通点があるからだろう。

謎の束柱類

デスモスチルスの頭骨の化石。円柱状の歯が束になっている。(北海道大学総合博物館蔵・「太古の哺乳類展」より)

 日本語では束柱類(そくちゅうるい)という。その名の通り、円柱を束ねたような歯が特徴で、ひと目みれば、その特殊な歯並び(?)は忘れられなくなる。本当に「柱」のようだし、なにかの鉱物の結晶のようにも見える。いったいこの歯で何を食べていたのか。現生動物に似た者はおらず、謎だ。おそらく海岸で活動していたそうなのだが、それも謎だ。現生の動物では、ゾウなどの長鼻類やジュゴンなどのカイギュウ(海牛)類と近いと言われているけれど、厳密なことはやはり謎だ。デスモスチルス類の代表的な種類のひとつ、パレオパラドキシアの名前は、「古生物学上(パレオ)のパラドックス」という、古生物学者のとまどいをそのまま反映した名になっている。

 そして、そんな謎だらけのデスモスチルス類は、様々な意味で「日本」と固く結びついている。

「デスモスチルス類は、動物のグループとしては非常に小さいんですけれども、なぜか日本が世界初のとか、世界で一番たくさんのとか、そういう何でも世界一の記録を持っているんです」

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「ナゾの絶滅大型哺乳類デスモスチルスとは何者か」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長