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「原始的」ではなかったアマミノクロウサギ

国立科学博物館 地学研究部 生命進化史グループ(4)

2014年8月7日(木)

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 いまはクマやシカぐらいしかいないけれど、地質学的には「少し前」まで日本にもゾウやサイなど、アフリカ並みの巨大野生動物が暮らしていた。では、いつ、どんな動物がいたのだろうか。そんな日本列島の絶滅哺乳類の歴史を知りたくて、2014年夏に国立科学博物館で開かれる特別展「太古の哺乳類展」の企画を担当した冨田幸光地学研究部部長の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=的野弘路)

 国立科学博物館の冨田幸光さんは、日本で発掘された哺乳類化石が一堂に会する特別展「太古の哺乳類展」の企画立案者だ。博物館での所掌範囲は陸棲哺乳類ぜんぶ! ということになっているので、今回の特別展はその集大成という意味もある。

 その一方で、哺乳類研究者として、個別の生き物の系統の研究にも深く関わってきた。哺乳類全体を見るのは国立の博物館としての「官」の仕事であり、それとは別に「研究者としての個人」の仕事がある、というか。

 研究室の書架にアマミノクロウサギの下顎がぽんと置いてあった。それについて問うと、冨田さんはぱっと顔を輝かせた。

古地磁気学で年代を決める

「私自身は、小型哺乳類、ウサギ類や齧歯類なんかを研究してまして──」と古生物学者としての御自身のキャリアを語ってくださった。

「私、横浜国立大学出身なんですが、もう骨の化石が勉強したくてしたくて、当時、その勉強ができる大学院は京都大学しかなかったんです。でも、落っこっちゃったので、英語苦手だったけど勉強して、アメリカのアリゾナ大学に行きました。そこの先生がたまたま小型哺乳類を専門にしてたんです。修士論文では、古地磁気学を使って暁新世(ぎょうしんせい)の化石が入っている地層をうまく合わせて、年代をピチッと決めるプロジェクト。ただ暁新世の化石は日本では出ないので、日本に帰るのを見越して、ドクターでは鮮新世(せんしんせい)という新しい時代の化石産地の小型哺乳類をやりました。一番たくさん出てくるのは齧歯類です。あとはウサギ類、食虫類、コウモリも出てくる。古地磁気学で年代をかなりきちっと決めて、見つかった化石を記載する。そこまでやって、日本に帰ってきました」

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「研究室に行ってみた」のバックナンバー

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「「原始的」ではなかったアマミノクロウサギ」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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