読者の皆さんがご自宅を売却することになったとき、お住まいの自宅の適正な値段をどうやって調べますか。
今はその予定がなくても転勤の辞令が突然出て、「その時」がいきなり来るかもしれません。引退後の第二の人生を田舎で送ろうと夢みている方は、その時が来たとき、自宅を売却することになるかもしれません。
いずれにしても、自宅の値段、すなわち「価値」を評価する方法を知っておいて損はないでしょう。人生の三大イベントの一つにも挙げられる持ち家の購入や売却は、資産形成に大きく影響します。金額だけで考えれば一生で一番大きな決断といってもよいはずです。
なるべく高く売りたいのは人情ですが、売買は買い手がいて成立する話ですから、希望の価格で売れるとは限りません。いや、希望価格で売れることは稀と言ったほうがよいでしょう。
ハムレットではありませんが、自宅を売るか売らないか、それが問題です。自宅の適切な価値を知るにはどうしたら良いのか。いくらであれば売るべきなのか。それなら売らないという判断をどう下せばよいのか。不動産の知識がなくても3分間であなたの自宅の価値を知る方法を紹介します。
マンション価値は家賃の200倍
分譲マンションを例にとります。一都三県の築浅マンション(築10年以内)であれば次の簡単な計算式で、ほぼ適正価値を出せます。

東京都、しかも港区や渋谷区など都心部にある築浅マンション(築10年以内)であれば次の式を使ってください。

例えば、あなたが都下にある築10年の分譲マンションに住んでいるとします。今、それを賃貸に出したら月25万円の家賃が見込めるとすると、あなたの部屋の適正価値は次のように計算できます。

家賃さえ分かればマンションの価値が分かりますから簡単です。インターネットで検索すれば、ご自分のマンションがある地域の賃貸相場は簡単に入手できますから、時間もコストもかかりません。
通常の不動産鑑定では、場所や道路付け、近隣環境、築年数、駅からの距離など様々の点を考慮して価格を導き出します。不動産の専門家でない限り、自力で鑑定などできませんから、不動産鑑定士などに頼む必要がありますのでコストがかかります。
売るべきか売らざるべきか、売却可能価格と上記の計算で出した価値を比較すれば決められます。計算によるとマンションの価値は5000万円なのに、売りに出したら4000万円の価格しかつかないとしたら、我慢して売るのを待ちましょう。逆に6000万円の値が付いたのであれば迷わず売ればよいのです。
新築一戸建てを買いました。購入金額に対して、かかった資産税は半分。”家はご祝儀値段”といいますが、なんでかかった金額に対して、半分しか資産税がかからないのか・・・どちらが本当の価値なのか理解できていませんでした。記事を読んで目からうろこです。(2014/08/06)