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料金は競争の軸にはなり難い

「音声の価値」は2700円より高くなる――ソフトバンク(後編)

2014年8月8日(金)

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 ソフトバンクモバイルは2014年1月に「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」を発表し、「音声定額、データ従量」という新しい料金体系へのシフトを利用者と他キャリアに投げかけた。そして、NTTドコモは4月に、「国内通話定額+データシェア」という新料金プランを投げ返してきた。

 前回は、ソフトバンクモバイルの料金施策の考え方と今年1月以降の経緯を、同社マーケティング統括 カスタマー戦略本部 料金サービス統括部 統括部長の須賀 裕氏に聞いた。後編となる今回は、ソフトバンクモバイルが、NTTドコモの逆提案にどのように対応し、新料金プランの「スマ放題」を世に問うたのか、そして今後の携帯キャリアビジネスの競争軸について、同氏に聞いていく。

大筋はドコモに追従、データ通信には独自のアレンジ

NTTドコモが4月に新料金プランの「カケホーダイ&パケあえる」を発表した後、ソフトバンクモバイルではいったん発表済みの「スマ放題」の提供時期を変更すると発表しました。このとき、社内ではどのような議論が行われたのですか。

ソフトバンクモバイル マーケティング統括
カスタマー戦略本部 料金サービス統括部
統括部長の須賀 裕氏

須賀:1月の発表時点で、ソフトバンクモバイルは「音声定額、データ従量」というメッセージを込めた新定額サービスを提案していました。様々なパターンがある中で、音声とデータ通信をパックにした料金体系を選んだわけです。

 ところが、4月にNTTドコモが発表した新料金プランは、音声定額サービスと基本料をセットにした料金体系でした。それまでにも多くの議論をしてきましたが、「音声定額、データ従量」という方向にシフトするための料金体系としては、NTTドコモが出した形を採用するのがいいのではないかという結論に達しました。

 一方、データ通信の料金に当たるNTTドコモの「パケあえる」は、家族でのシェアが前提になっています。これはちょっと使いにくいのでは?と感じました。ソフトバンクモバイルが実施した市場調査の結果などを見ても、「データをシェアする利便性よりも、自分が買ったデータ容量を自由に使えるほうがいい」といった声が多く上がりました。

 そこで、当月に余ったデータ量を翌月に繰り越せる「データくりこし」を用意しました。データくりこしを使っていただいて、個人の自由な裁量でデータ通信を使いこなしてもらうのが、ソフトバンクモバイルとしてのオススメです。

 もちろん、NTTドコモと同じように家族でシェアしたいというユーザーに対しては、「家族データシェア」を用意して対応しています。ソフトバンクモバイルは、「ホワイトプラン」を提供してからも「ブループラン」「オレンジプラン」といった異なる料金体系のプランを提供し、ユーザーのニーズにきめ細かく応えてきました。今回も「繰り越しだけ」や「シェアだけ」ではなく、利用形態に応じて自由に選んでもらえるようにしました。

 データ定額パックでは、2GBまでの「データ定額パック・小容量」は減収要因になりますから、採用には慎重にならざるを得ませんでした。しかし、他社は2GBのパックがあるのに、ソフトバンクモバイルには5GB以上しかないというわけにはいきませんよね。ここは横並びを選ぶことになりました。

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「料金は競争の軸にはなり難い」の著者

岩元 直久

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

ITジャーナリスト

日経BP社でIT、ネットワーク、パソコン雑誌の記者、デスクを歴任。特にモバイル分野については、黎明期から取材・執筆を続けている。独立後も継続して、モバイル、ネットワークの動向を執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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