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ドイツの再エネサーチャージは高いのか

FIT機能で見えてきた新たなエネルギ-システム

2014年8月11日(月)

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 ドイツの再エネサーチャージはここ数年急上昇し、本年度は6.24セント/kwhまで引き上がった。これが、再エネ普及による負担の象徴として取り上げられる場合が多くなった。今回は、このサーチャージについて検証する。これには純粋な再エネ負担以外の要因が含まれている。

 前々回は産業用に焦点を当てた電力コスト水準、前回はこの8月1日より施行された再エネ制度改革の概要と、連続してドイツの再エネを主とする電力コスト問題を取り上げた。今回は第3弾で、再エネサーチャージ(賦課金、EEG‐Levy)に焦点を当てて検証する。Kwh当たり6.24セントの実態に迫る。

2014年の実質サーチャージ水準は約4ドル

 まず、この6.24セントの中身をみてみる。資料1は、BEE(Bundesverband Erneuerbare Energie e.V.:連邦再エネ協会)が試算した、サーチャージの内訳と推移である。下から、再エネサポート、電力市場価格下落、産業適用除外、期間予想誤差是正、市場プレミアムと5つの要因からなっている(注:この資料では6.26セントになっているが誤差によるものと思われる)。

(出所) BEE(Bundesverband Erneuerbare Energie e.V.)

 「再エネサポート」は、文字通り実際のコストとタリフの差額であるが、2.4セントにとどまる。この「再エネサポート」は、種類ごとに分解することができる(資料2)。太陽光が1.40セントと約6割を占め、以下大きい順に、バイオマス0.79、陸上風力0.25、洋上風力0.08、小水力0.01となっている。太陽光は、2010年~2012年にかけて毎年750万kWを超える驚異的な設置量を記録する一方、FITタリフは30~40セントの高水準となっていたが、これが効いている。なお、タリフは2012年から2014年にかけて30セント近くから14セントまで急低下している(資料6)

(出所) BEE(Bundesverband Erneuerbare Energie e.V.)

 「電力市場価格下落」要因は1.47セントである。サーチャージ支払総額は、FITタリフと電力市場平均価格の差額に再エネ発電量を乗じた額であり、kwh当たりのサーチャージ単価は、系統からの(送配電線を経由する)電力購入量で除したものである。従って、市場価格が下落するとサーチャージは引き上がることになるが、その影響分である。市場価格下落がすべて再エネの影響によるとすれば、この2要因で4セント程度となり、6割弱の構成比となる。市場価格が下落する要因は再エネだけではないが、これについては後述する。

 なお、Oko Institutは、市場価格とサーチャージ水準の相関について試算している。市場価格のMWh当り41ユーロに対応するサーチャージが6.24セントである。同様に31ユーロは6.63セント、51ユーロは5.85セント、61ユーロは5.46セントとなる。

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「ドイツの再エネサーチャージは高いのか」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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