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断食月、心身を癒やすイフタール料理

神に感謝し、家族の距離が縮まる

2014年8月12日(火)

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 「ラマダンは敗因ではない」

 6月30日、FIFAワールドカップ ブラジル大会の決勝トーナメント1回戦でドイツに敗れたアルジェリアのゴールキーパー、ライス・エムボリの言葉だ。イスラム教徒はラマダンに入ると、日中の飲食が一切禁止される。いわゆる、断食。イスラム教を国教とするアルジェリアは、6月28日に突入したラマダンによってゲームに影響が出たのではないかと言われていた。

 もちろん、アルジェリアだけではない。ナイジェリアやフランス、ドイツなど、決勝トーナメントに残った16カ国のうち6カ国にイスラム教徒の選手がいることが確認されている。気温が30度を超す開催都市もあるなかで、一滴の水も飲まずに激しいゲームを繰り広げる。その精神力は、原稿を書きながらポテトチップ一袋を軽く平らげる私には到底真似できない。

日没後、モスクへ

 ラマダンとは一体、どのようなものなのだろう。そう思った私は、東京・渋谷区にある東京ジャーミイに問い合わせた。駐日トルコ共和国大使館に所属するモスクで、以前にトルコのソウルフードの話を伺ったところだ(第4回参照)。するとラマダンの期間中は、礼拝者に日没後の食事を振舞っているという。イスラム教徒でなくてもいただけるというので、どのような食事なのか、ぜひ食べてみたいと思い、東京ジャーミイを訪ねることにした。

 「ラマダンがどういう意味か知っていますか?」

 応対してくれた東京ジャーミイの職員、下山茂さんが言った。学生時代にイスラム教徒になったという日本人男性だ。「断食という意味ではないんですか?」と答えると、下山さんは首を振る。

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「断食月、心身を癒やすイフタール料理」の著者

中川 明紀

中川 明紀(なかがわ・あき)

ライター

講談社で書籍、隔月誌、週刊誌の編集に携わったのち、2013年よりライターとして活動をスタート。インタビュー記事を中心に、雑誌や電子出版物で活躍している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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