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やっぱりリニアはいらない

時代遅れ 「もっと高速化」の実態

2014年8月22日(金)

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上山:実は先日、橋山禮治郎さんの御著書『リニア新幹線 巨大プロジェクトの真実』(集英社新書)を読み感銘を受けました。改めてお伺いしますが、今のリニア計画にご賛成ですか? 反対ですか?

橋山:もちろん、私は反対です(笑)。

そもそもなぜ、反対なのか?

上山:私も反対です。なので、本来は対談にならないのです(笑)。リニアは十分な国民的議論がないまま、急に建設が決定されました。この対談では、反対のための反対ではなくて、反対するだけの十分な理由があるのだということをもっと明確にしていきたいのです。そこで、最初にJR東海はなぜリニアを造ろうとしているのかを、公開情報で改めて確認しておきます。以下はJR東海のサイトからの引用です。

<(前略)東海道新幹線は、開業後48年が経過しており、鉄道路線の建設・実現に長い期間を要することを踏まえれば、将来の経年劣化や大規模災害に対する抜本的な備えを考えなければならない時期に来ています。

このため、その役割を代替する中央新幹線について、自己負担を前提に、当社が開発してきた超電導リニアにより可及的速やかに実現し、東海道新幹線と一元的に経営していくこととしています。

このプロジェクトの推進にあたっては、安全・安定輸送の確保と競争力強化に必要な投資を行うとともに安定配当を継続する健全経営を確保します。

そのうえで、まずは東京都・名古屋市間を実現し、さらに、経営体力を回復させたうえで、速やかに大阪市まで実現することとしています。>

出典:「超電導リニアによる中央新幹線の推進
(東海道旅客鉄道株式会社サイト:企業情報・事業紹介より)(改行は引用者が行った)

上山:いかがですか。この説明は?

リニアは災害対策には不向き

橋山禮治郎(はしやま・れいじろう)
1940年生まれ。千葉商科大学大学院客員教授。米アラバマ大学名誉教授。専門は政策評価、公共計画、経済政策。日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)調査部長、日本経済研究所専務理事などを歴任。大平内閣の「田園都市国家構想」立案に参画したほか、運輸政策審議会、産業技術審議会、経済審議会など委員を務める。著書に『必要か、リニア新幹線』(岩波書店)『リニア新幹線 巨大プロジェクトの真実』(集英社新書)など。

橋山:まず“大規模災害に対する抜本的な備え”を言うのであれば、これは国策ですからまず国が提起すべきでしょう。そして、いずれにせよ、リニアではだめですね。たとえば、東南海地震が発生したときに、リニアには期待できません。災害発生時には、人よりも物資の輸送が先決です。東日本大震災を思い出せば分かります。

上山:リニアは大深度地下を通るので、物資輸送には不向きですね。地上の鉄道のように途中で補給もできません。


コメント59件コメント/レビュー

どうでもいいのですが、特定アジア諸国では日本に対するヘイトデモやスピーチが行われ、当然そのような雑誌が氾濫しており一流と言われるようなホテルにも置いてあるています。一方で何故か必死に日本人観光客の誘致を行っています。上山先生はぜひ、「その国のVIPが見たら不愉快ですよ。ふつうの民間企業ならあんな失礼なことは絶対にやらない。」と教えてあげたらいかがでしょうか?しかし、置いてある雑誌にまでケチがつけられるのはすごいですね…私にはその発想はないです(笑)(2014/09/02)

「上山信一の“あまのじゃく”改革談義」のバックナンバー

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「やっぱりリニアはいらない」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

どうでもいいのですが、特定アジア諸国では日本に対するヘイトデモやスピーチが行われ、当然そのような雑誌が氾濫しており一流と言われるようなホテルにも置いてあるています。一方で何故か必死に日本人観光客の誘致を行っています。上山先生はぜひ、「その国のVIPが見たら不愉快ですよ。ふつうの民間企業ならあんな失礼なことは絶対にやらない。」と教えてあげたらいかがでしょうか?しかし、置いてある雑誌にまでケチがつけられるのはすごいですね…私にはその発想はないです(笑)(2014/09/02)

実用的な超伝導技術を確立するための詭弁がリニアモーターカーではないでしょうか。採算だとか、ビジネスだとかの観点で見ればJR東海のリニアモーターカーはリスクの塊でしかありません。でも日本の資源は「知」しかないとJR東海の上層部は腹をくくっているのではないでしょうか。 トンネルばかりで景色が見えないなどという人間はこれまでの新幹線に乗ればいいじゃないですか。そもそもイノベーションに対してこれまでの常識の尺度で評論していること自体間違いでしょう。良い例がトヨタのハイブリッド車。ハッキリ言ってローテクの組み合わせで、ビジネス的にはそこそこ成功してますが、あれは真のイノベーションが起こるまでの単なる徒花だと私は思っています。30年後、50年後を見通せばマツダのSky-Activeのほうがずっとイノベーションに近いと思います。 リニアモーターカーも同様でしょう。500kmは通過点で600kmとか700kmを目指していると思うし、そこへ至るプロセスで様々のノウハウを蓄積しようと考えているだろう。さらには全く違った分野への応用も模索するのではないか。経営上の競争優位というのは模倣困難な単発の技術にあるのではなく、周辺の技術や運用技術など総合的に築きあげることで経路依存性を持たせ、因果曖昧性を持たせることで他者からの追随を全く困難にすることにある。つまり100年先の日本の未来を見ているのではないか。(2014/08/29)

公共事業として最低限のサービス提供を滞りなく行っている以上、事業に対して文句を外部が言ういわれはないと思うし、それが民営化というものだと思う。そうでなければ、民営化の意味はどこにあったというのか。事業に必要な認可や許可は与えるが、運営方針の意思決定を国家や政府が持ってしまったら国営のままで良かったのではないだろうか。そういった前提が明らかに間違っているように思う。国営による怠慢な運営や意思決定に不合理が生じた、というよりも国民感情として許せないと思ったという曖昧なもので民営化したのだとしても、金も出さず責任もとらず文句だけを言うというのは果たして許されるのか、というのを考えるべきだ。(2014/08/28)

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