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存在感薄れるHTC、新「butterfly」で復活なるか

日本で1年ぶりに新型「HTC J butterfly」を投入

2014年8月22日(金)

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HTCは1年ぶりに日本市場に新製品「HTC J butterfly HTL23」(KDDI)を投入した(撮影は筆者)

 台湾のスマホメーカーであるHTCは、8月29日にKDDI向け端末「HTC J butterfly HTL23」を投入すると発表した。

 HTCが開催したプレス向けイベントには、日本のメディアだけでなく、台湾や香港、インド、シンガポールなどのメディアも多数参加していた。場内の通訳レシーバには日本語、英語、中文の3カ国語が流されるなど、国際的なイベントとなっていた。HTCとしては、HTC J butterflyが日本発で、アジアに飛び出していくというのをアピールしたかったようだ。

 HTCによる新製品は2013年6月に「HTC J One」をKDDI向けに発売して以降、1年以上ぶりの日本市場投入となる。

 昨年、HTCは赤字に転落し、在庫増加に苦しむなどかなりの苦境に立たされていた。製品ラインナップでは、Facebookとコラボした「HTC First」が大失敗して壊滅的な状況に陥った。また、経営幹部が相次いで離脱し、さらに社員による機密情報漏洩も発覚するなど、HTCにとって2013年は最悪な年と言えた。

 実はHTCとしては、2013年はフラグシップモデルである「HTC One」で他社と勝負をしようとしていた。

 しかし、金属素材を使ったボディの製造における歩留まりが悪く、思ったように製造を増やすことができずにいた。日本のKDDI向けには「HTC J One」を投入するも、製造ラインの都合から、3色を同時に発売することができず、販売面でも苦戦を強いられることとなった。

 もともと、HTCは、グーグルやクアルコムとも仲が良く、Androidスマホの初号機を出すなど、先進的なメーカーとして高い認知度があった。実際、HTCはグーグルの開発者向けモデルである「Nexusシリーズ」の初期モデルを開発、製造担当をしていたほどだ。

 その先進的なポジションもいつしか韓国・サムスン電子に奪われることとなる。世界的にスマホ市場を見渡せば、先進国におけるブランド力ではアップル・iPhoneがトップに君臨し、サムスン電子とガチンコのバトルを繰り広げている。

 一方、中国やインドなどローエンドの市場では、シャオミーといった新興メーカーが台頭。ファーウェイ、レノボといった中国メーカーも世界的に勢力を伸ばす中、あっという間にHTCのスマホ市場における存在感が希薄となっていった。

 HTCのピーター・チョウCEOは、普段のプレゼンのなかで「イノベーティブ(革新的)」という言葉を好んで使うが、いつしか、HTCは革新性を出すことができず、世界のスマホ市場での居場所がなくなってしまったのだった。

HTCのピーター・チョウCEO

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「存在感薄れるHTC、新「butterfly」で復活なるか」の著者

石川 温

石川 温(いしかわ・つつむ)

スマホ/ケータイジャーナリスト

1999年日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社、『日経トレンディ』編集記者に。ケータイ業界を中心にヒット商品、クルマ、ホテルなどで記事を執筆。2003年にジャーナリストとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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