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「機動力」を武器にした競争力強化を急げ

「インダストリー4.0」に追いつけ追い越せ

2014年9月1日(月)

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3Dプリンターを使ったフォードの製造工程

 本連載の第2回目は、ドイツ発のインダストリー4.0のもたらす影響として、「機動力の高まり」を取り上げる。ここでいう「機動力」の意味合いは3つだ。

 1つ目は、限られたリソースを効率活用して事業をいつでも拡大できる状況を整えておくこと。2つ目は、トライアンドエラーを素早く回して性能向上を図れること。最後は、状況に応じて製品やサービスの内容、そして供給量をタイムリーに見直せることだ。どれも顧客の嗜好が多様化し、不確実性が高まる中で企業が生き抜くために、重要なことである。

 今回ご紹介する4つの事例は、「3Dプリンター」「生産のモジュール化」「テレマティクス保険」そして「バーチャルパワープラント」である。「機動力」という視点で改めてみるとその競争力の本質が見えてくる。

3Dプリンターによる試作・量産革命

 今、自動車業界や航空機業界では、バーチャル上で設計された3Dデータを入力するだけで様々な形状の部品を意のままに製作可能な3Dプリンターが活用されている。従来と大きく変わるのは、製造のリードタイム及び材料の使用量である。

 これまで複雑な構造の金属部品や金型の製造は、切削や研磨などで不要な材料を取り除く「削除製造法」が主流であったが、3Dプリンターでは材料の素材を薄く印刷しながら積み重ね、所望の形状を実現する「アディティブ製法」を採用する。複雑な形状でも1プロセスでスピーディーな製造が可能となる。

 さらに、加工を容易にするために多くの部品に分割して組み立てる「削除法」に比べ軽量化が可能だ。また、素材を追加し積み重ねていく製造法のため材料の無駄や、追加加工の工数も省くことができる。当社の調べによれば、3Dプリンターの利用は今後10年以内に4倍以上と大きく拡大すると予想している。

エンジン試作で3Dプリンターを活用するフォード

 実際、自動車業界では、様々な会社が3Dプリンターを活用している。米フォードでは、3Dプリンターにより試作品づくりのリードタイムの短縮、加工工数の削減及び試作費用の低減を実現している。既に、3Dプリンターで試作している部品数は年間2万点に及ぶ。

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「「機動力」を武器にした競争力強化を急げ」の著者

長島 聡

長島 聡(ながしま・さとし)

ローランドベルガー日本共同代表

早稲田大学理工学研究科博士課程修了後、早稲田大学理工学部助手、各務記念材料技術研究所助手を経て、ローランド・ベルガーに参画。工学博士。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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