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エボラにもエイズにもインフルエンザにも効く薬

長崎大学 熱帯医学研究所 新興感染症学(3)

2014年9月4日(木)

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エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱から、日本でも感染するインフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTSまで、ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発を行い、バイオテロ対策への貢献で平成26年度の文部科学大臣表彰科学技術賞も受賞した安田二朗先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=的野弘路)

主な新興ウイルス感染症。(画像提供:安田二朗)

 エンベロープ・ウイルスというのは、膜を持ったウイルスだ。それが安田さんの長年の研究テーマだった。膜を持つという共通の特徴から、見えてきたものとはなんだろう。

増殖の仕組みが似ている

「膜をかぶっているウイルスには、ヒト免疫不全ウイルス (HIV)などのレトロウイルスですとか、エボラやマールブルグなどの出血熱ウイルス、それにインフルエンザウイルスなど、多くのものがあります。僕が大学院で最初に研究していたのはインフルエンザウイルスで、そのあと、HIVなどのレトロウイルスです。増殖機構に興味があって、ウイルスが細胞の中でどうやって増えるのか分子メカニズムを解析していたんです。それが、実はですね、エボラウイルスとか出血熱のウイルスもレトロウイルスと同じメカニズムを使って細胞から外に出てくるというのがわかってきたんです」

 膜を持っているウイルスが増殖する仕組みは似ている。

 これがたとえば、動物で哺乳類の繁殖の仕方が似ている、というなら分かる。進化の歴史の中で、同じ仕組を持ったものが分岐してきたのだから。しかし、エンベロープ・ウイルスの場合、DNAウイルスも、RNAウイルスもあって、系統的には必ずしも同じではない。そもそも、ウイルスは変化が速く、また、宿主との遺伝子のやりとりがあったり、従来の系統の概念もそのままでは適用しにくい。それでも、膜を持つウイルスが、感染した宿主細胞の膜小胞の形成にかかわる仕組みを利用して増殖するという点は共通なのだ。

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「エボラにもエイズにもインフルエンザにも効く薬」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長