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次々誕生、女性役員セミナーで「胆力」をつける女性たち

2014年9月5日(金)

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「上場企業には最低1人女性役員を」――。2013年春、安倍晋三首相が成長戦略のなかでこう掲げて以来、女性役員の育成に注目が集まる。機運が高まるなか、女性役員の育成講座が次々誕生している。どんな人が参加して、何を学んでいるのか。「女性限定」の効果はいかに? セミナーに実際に足を運んでみた。

 「女性登用を――、と経営者に訴えても『君たちに力がないからダメなんだよ』と言われる。女性役員の誕生はこうした風土を変えるきっかけになるのか?」

 「現在2社で社外取締役を務めているが、社内に親しい人が増えると、社外の目を保つのが難しくなる。どうすればいいのか」

 2014年6月中旬、「女性役員のためのコーポレート・ガバナンス講座」の最終講座で、セミナールームを埋めた40人近くの受講生から、次々に質問の手が上がった。NPO法人日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(本部、東京・港区)が開いた役員入門講座で、全4回で4万円(会員の場合は2万円)。参加者の大半が、自費による受講だという。

 顔ぶれをみると、企業では部長・部門長クラス、すでに執行役員や社外取締役に就いている人、また専門職では弁護士が多い。なかには中堅社員ながら「役員層がどんなことを考えているかを知りたい」(39歳、外資系)と向上心あふれる女性の姿もあった。

 初回はコーポレート・ガバナンス、続いて法務、財務と学んだ後、最終回のこの日は、「女性社外役員との対話」と題して、数社で社外役員の経験がある岩田喜美枝さん、高橋伸子さんを講師に迎えた。

日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークの研修室で開かれた女性役員講座。この日の講師は、高橋伸子さんと岩田喜美枝さん

 岩田喜美枝さんは、厚生労働省を56歳で退き、その後資生堂副社長に就任。現在は2社で社外役員を務める。「キリンホールディングスの社外監査役は、ある人材紹介会社から連絡を受けて要請された。日本航空の社外取締役は、企業再生支援機構からの依頼」と就任経緯を語ると、会場から「へええ」と小さなどよめきが起こった。

 生活経済ジャーナリストとして活動してきた高橋伸子さんは、東京証券取引所グループの社外取締役を経て、現在は日本政策金融公庫とベネッセホールディングスの社外監査役を務める。東証では女性初の役員に。「取締役会で積極的に発言するのは、女性と外国人役員。そのうち重鎮の男性の発言も増えていった」と経験談を披露する。

 時には、「ここまで語っていいものか」とハラハラする場面もあるほど、2人の語り口は明快で率直だ。講師がオープンマインドだからこそ場も温まり、受講生も次々に口を開く。

 「社内役員と社外役員では、得られる情報の量も質も違うはず。その差をどのようにして克服したのか」と受講生が聞けば、「週2、3回は現場の会議に出席する。実は情報はありすぎるほど。そのなかから何が大事か、何にコメントすべきか見抜くのが大変だ」と岩田さん。社外監査役の高橋さんもまた「監査役は『往査』といって、いろいろな現場に足を運ぶ。『社長や上司に言えないことを言ってください』と現場で耳を傾けている」という。

 全4回を受講した弁護士の加藤真美さん(51歳)は「企業法務の手伝いをすることはあっても、経営に精通しているわけではなかった。(女性役員登用という)時代の流れのなかで、お役に立てるなら勉強して社外取締役として経営に携わりたい」と参加の動機を語る。研修を受けて「必ずしも皆さん最初から経営に明るかったわけではなく、大切なことは会社をよくしたいという強い気持ち、率直に意見が言えることだとわかった」という。その後、同団体が開く上級コースの「取締役・監査役大学講座」でも勉強を重ねている。

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「次々誕生、女性役員セミナーで「胆力」をつける女性たち」の著者

野村浩子

野村浩子(のむら・ひろこ)

ジャーナリスト・淑徳大学教授

日経ホーム出版社(現日経BP社)で「日経WOMAN」編集長、女性リーダー向け雑誌「日経EW」編集長などを歴任。日本経済新聞社・編集委員などを経て、2014年4月から、淑徳大学人文学部表現学科長・教授。財政制度等審議会委員など政府審議会委員も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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