• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「米国の上着」と「中国の下着」をまとう韓国人

法治より徳治――読者と考える

2014年9月4日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 米韓同盟が揺れる。共通の敵が消え始めたからだ。そもそも同盟を支える価値観も、韓国人のそれは米国人よりも中国人と近いのだ。

矛盾拡大はここ数年

「米韓の仮想敵は今や完全に食い違う。いつまで同盟が続くのか分からない」――という前回の指摘は「目からウロコ」でした。

鈴置:多くの人からそう言われました。韓国の主敵は北朝鮮であって絶対に中国ではない。それどころか中国は、韓国にとって経済的にも、北朝鮮の軍事行動を抑えるにも頼りになる、極めて大事な友好国なのです。

 一方、米国の主敵は中国であって北朝鮮では決してない。だから米中対立が先鋭化するほどに米韓同盟は揺れます。

よく考えればそうなのです。では、なぜ我々は気がつかなかったのでしょうか。

鈴置:ほんの数年前まで、米中対立がこれほどには深まってはいなかったからでしょう。米中がそれなりの関係の間は、米韓の主敵が異なるという矛盾は表面化しにくい。

 加えて、ほぼ同時期に中朝関係が悪化しました。これにより韓国は「北朝鮮の抑制は米国ではなく中国に頼めるな」と考えるようになりました。これも米韓同盟の矛盾を拡大しました。

米国が教えた民主主義

矛盾が表面化する中、米国は何とか韓国をつなぎとめようとしているわけですね。

鈴置:典型的な言説があります。中央日報の定期寄稿者であるマイケル・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長兼ジョージタウン大学准教授が英語版に8月7日に載せた記事です。

 見出しは「Inconsistent but indispensable」(一致しないが必要不可欠)です。意訳すれば「仮想敵が異なるようになった米韓同盟は矛盾そのもの。でも、だからといってやめちゃったら大変なことになるよ」ということでしょう。

 では、何が大変なことになるのか――。グリーン氏は「民主主義体制の維持」を挙げています。

 本文では「韓国の民主化は米国のバックアップにより生まれた」と強調したうえ「北朝鮮との統一後、米韓同盟なしで民主主義体制が保障されるのか」つまり、韓国が米国を離れれば中国の影響が強まり、せっかく獲得した民主主義を失うよ、と諭しています。

 なお、この記事は「韓国の民主主義は米国の国家利益」という見出しで8月6日の日本語版韓国語版に掲載されています。

 ただいずれも、韓国人に不快感を与えそうな部分が削除されています。英語版で読んだ方が筆者の意図を正確につかめます。英語版の記事の最後の1文を翻訳します。

  • 「米韓同盟こそが、民主主義による統一に向けた重石だ」と韓国人が信じることを望む。
待望の第4弾 最新刊Amazon先行予約開始!
早くもAmazon「朝鮮半島」カテゴリ1位獲得!
日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う

「米陣営に残れ」
4月のオバマ訪韓で踏み絵を迫った米国。
しかし韓国の中国傾斜は止まらず、
7月の習近平訪韓でその勢いは増した。
流動化するアジア勢力図をどう読むか、
日本はいかに進むべきか--。

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国
中国という蟻地獄に落ちた韓国
「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国
に続く待望のシリーズ第4弾、9月16日発行。
Amazon先行予約スタート!

コメント35件コメント/レビュー

非常に刮目させられた、記事でした。韓国は儒教の国であり、未だに易姓革命を実行している国(政権を失った大統領は、必ず訴追される)、と歴史の先生がおっしゃっていました。それに次ぐ、明快な論理で韓国の精神構造を、説明してくださいました。翻って日本を見ると、どうなんでしょうね・・・。検察のやりたい放題、それを何とも思わない国民、韓国ほどとは言いませんが、はたして、民主主義国家なのでしょうか?(2014/09/05)

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「「米国の上着」と「中国の下着」をまとう韓国人」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

非常に刮目させられた、記事でした。韓国は儒教の国であり、未だに易姓革命を実行している国(政権を失った大統領は、必ず訴追される)、と歴史の先生がおっしゃっていました。それに次ぐ、明快な論理で韓国の精神構造を、説明してくださいました。翻って日本を見ると、どうなんでしょうね・・・。検察のやりたい放題、それを何とも思わない国民、韓国ほどとは言いませんが、はたして、民主主義国家なのでしょうか?(2014/09/05)

隣の家のピアノがうるさいとか、物騒な人たちが出入りしているとか、ごみ屋敷だというのと同じですかね。引っ越したいけど諸般の事情で引っ越せない。付き合わざるを得ない。でも、本音ではお付き合いなど御免こうむりたい。無視したい。ピアノは防音装置設置でしのいだとしても、胡散臭い人が家の境界線についてうだうだ言ってきたら、対応せざるを得ませんからね。本当に困ったものです。(2014/09/05)

徳治の思想自体はとても素晴らしいものだ、真に私心なく徳の高い為政者を頂けたのならどれほど素晴らしい国となることか。しかし残念ながらこれは楽園を夢見るのと同じ幻想だろう。徳の高いという条件に合致する人間がそもそも少ないことと、それらの人間は為政者になる道など志さず、身近なところでその徳を発揮するのだから、前提が破たんしている。社会主義もしかりだ。法治主義も資本主義も発明された当初から欠陥があることは十分承知されている(法は抜け穴だらけだ)が、結局は欲望を抑えられず怠け癖のある人類にはそれなりに適しているのだろう。しかし、人間の善性に立脚するはずの思想を支持する国家群の支配者層が、最も大々的に汚職などを行っているのは何の皮肉だろうか?(2014/09/05)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員