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バイオテロ用の画期的な小型検知器を開発

長崎大学 熱帯医学研究所 新興感染症学(5)

2014年9月8日(月)

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エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱から、日本でも感染するインフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTSまで、ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発を行い、バイオテロ対策への貢献で平成26年度の文部科学大臣表彰科学技術賞も受賞した安田二朗先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=的野弘路)

 知的好奇心に導かれて「未知を既知にする」ための研究でも、可能な社会貢献を同時に考えていくというのが安田さんの現在の姿勢だ。

 膜を持つウイルス、エンベロープ・ウイルスに広く効き、副作用も少ない抗ウイルス剤の構想とは別の方向性で成し遂げた「社会貢献」がある。それは科学警察研究所時代に開発し、現在、社会的実装が進んでいる「モバイル型生物剤検知システム」だ。感染性のある細菌やウイルスを検知するもので、バイオテロ対策に使われる。

生物剤を検知せよ

「バイオテロの世界では病原微生物を生物剤っていう言い方をするんです。で、どんな生物剤を警戒すべきか、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)が、可能性・危険性からカテゴリー分けをしています。その中で一番上にくるカテゴリーAには、アメリカで同時多発テロの後に起きた炭疽菌郵送事件で使われた炭疽菌がありますし、僕が研究してきた出血熱ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルスもあります。それで、僕が科警研の新設の研究室でやったことのひとつは、皆さんよくご存じの東芝と一緒に、小型の生物剤検知システムをつくることだったんです」

 写真を見せていただいた。小型というのは、中型サイズの旅行用スーツケースに収まるくらいの大きさのもの。人が持ち運びできるという意味で、充分小型の検出器だ。

「CDCのカテゴリーAとBで、19種類の生物剤があるんですが、これを一気に一度の作業で検知できます。全自動で、高速モードだと45分、高感度モードで70分です。自分で言うのもなんなのですが、すぐれものです」

 バイオテロ対策のこういった機器の性能について、「相場」を知らないと有り難みもわからないので、その点も教えていただいた。

モバイル型全自動DNA検査装置GLF-M200W。(写真提供:安田二朗)

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「研究室に行ってみた」のバックナンバー

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「バイオテロ用の画期的な小型検知器を開発」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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