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教科書の聖地、新大久保へ潜入!

百人町「第一教科書」で日比谷高生になる

2014年9月18日(木)

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 午後4時を過ぎても残暑は厳しい。ボクは汗だくになってJR山手線の新大久保駅前に立っていた。

 新大久保とは、巨大な繁華街・新宿と、学生の街・高田馬場の間にある街だ。駅の近くには少し古びた、しかし、たたずまいからして安くて旨いこと間違いのない店が並んでいる。日本のサンセバスチャンとはこの街のことだろうか。

 サンセバスチャンとは、スペインのバスク地方にある美食の都市で、立ち食い立ち呑みを基本としたバルと呼ばれる小さな店がひしめき合っている。日が暮れると店も通りも、地元民と観光客でごった返す。

 この日本のサンセバスチャンでは、まだ明るいせいなのか大半の店は道路ギリギリのところまで迫った間口1.5メートルほどのシャッターを下ろしている。暗くなったら、相当、賑わうだろう。『ジンギスカン 網網』『中華料理 日の出』『鉄板 いろいろ』『スナック 面影』……。

日本のサンセバスチャン、新大久保へ。集合が午後4時なのは、購入した教科書を肴に呑む気マンマンだからである。

 もとい。これはグルメレポートではない。ボクはこの新大久保に、高校の教科書を買いに来たのである。都内にもわずかしかない教科書を買える店が、この街にあると聞いたからだ。

日本のサンセバスチャンに「第一教科書」あり

 地図を頼りに歩みを進めると、そこにはシャッターを全開にした広々とした倉庫があった。

 壁は全面が本棚になっていて教科書が並べられており、それらに囲まれたフロアにもまた、教科書が平積みになっている。かなりの迫力だ。

 ここが目的地、第一教科書だ。教科書を販売する会社の持つ店舗である。待ち合わせていたS巻とY瀬の姿が見える。

「第一教科書」発見。高校教科書は壁一面に、小学・中学教科書は平積みに。夜の街に湧く、知の泉である。

 この店は、ボクの目当ての高校の教科書のほか、中学校の教科書も置いている。見回したところ、大判のものが多い。教科書といえばB5判だと思っていたのだが、A4判以上のものが目立つ。しかも大半の教科書で、表紙には光沢のある紙が使われている。ボクが高校生の頃(=40年以上前)は、教科書はこんなにピカピカしていなかった。

 世界史の棚を物色している先客は教師だろうか。などと思っていると、若い男性ふたりが自転車で乗り付けてきた。

「よく来るんですか」

 急に話しかけられてぎょっとしたようだが、大学生だという彼らは親切に教えてくれた。教育実習に行っている友人に頼まれて、教科書を買いに来たのだという。どうもこの第一教科書は、教育関係者の間では有名な存在のようだ。

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「教科書の聖地、新大久保へ潜入!」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授