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めくるめく夜の街で教科書をめくる

iPS細胞も木村カエラも、透けずにぎっしり

2014年9月25日(木)

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 ほの暗い空間で、S巻、Y瀬とボクはテーブルを囲んでいた。新大久保にある第一教科書へ高校生向けの教科書を買いに行った帰りのことである。

 誰もが寡黙になっていた。そして、そこでしか見られない文献に熱心に見入っている。

 ボクは意を決し、館の主に声をかけることにした。

 その前に、この連載の第1回、第2回を振り返る。

~ここまでの話~
 教養を身に付けるには、高校の教科書を読むのが良いのでは? そう思いついた筆者・成毛眞は、教科書を購入するため編集者のS巻とY瀬と共に新大久保へやってきた。平均年齢アラウンド50の3人は、第一教科書の店頭で最近の教科書の美しさ・わかりやすさ・新しさに圧倒される。3人は約2万5000円分の教科書を買い込んだ後、とある焼き肉店の一角に陣取ったのである。

タンとロースとエスカルゴと教科書と

 ボクは厳かに館の主に告げる。

「まずはタンをください。それからロース。あと、エスカルゴのパイ包み焼もお願いします」

 メニューを閉じ、小麦色のシュワシュワした飲み物で喉を潤し一息つく。

ひとまず肉を焼く。炭火です。

「どうですか成毛さん、最新の教科書は」
 汗の引いた頃合いを見計らって、Y瀬がやり手の編集者のように口火を切った。要するに、今日を総括せよということらしい。

 まずは、大判化が進んでいること、それから、カラー化もまた進んでいることに驚いた。紙の質もだいぶ良くなっているのではないか。

「そうなんです。裏のページの文字が透けない、つまり、裏写りが気になりませんし、紙離れとでもいうのでしょうか、ページもとてもめくりやすい。相当、いい紙を使っているに違いありません」

 S巻もまたやり手の編集者のようなことを言って、古びた本を掲げる。
「比べてみてください、これが昔の教科書です。成毛さんが使っていた頃のものではないですか」

 確かめると「昭和31年4月30日 文部省検定済み」と書いてある。ボク、まだ1歳にもなってません。

 しかし、硬質な装丁やざらりとした紙には懐かしさを覚える。教科書とは、こんな感じだったはずだ。

昔の教科書は硬質な装丁とざらりとした紙が特徴だった。

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「めくるめく夜の街で教科書をめくる」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官