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五嶋みどりさん、 現代音楽って楽しいですか?

  • 森田 聡子

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2014年9月17日(水)

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 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やマリインスキー歌劇場管弦楽団など今秋も大物の来日が相次ぐクラシック界。新譜やコンサートの演目を見ると、ひと際目立つのが現代音楽の数の多さだ。背景には昨年のヒンデミット(没後50年)に続き、今年はロシアの前衛作曲家シュニトケ(生誕80年)や、「ゴジラ」をはじめ数々の映画音楽を残した伊福部昭(同100年)ら大御所がメモリアルイヤーを迎えたことがある。近年はTBSテレビ「情熱大陸」に登場した藤倉大ら若手作曲家の活躍もめざましい。

 とはいえ、ベートーヴェンやショパン、マーラーあたりまでならまだしも、現代音楽となるといきなり腰が引けてしまう音楽ファンも多いのではないだろうか。ロマン派に比べると無機質で、意味不明で、退屈?それは古典絵画と現代アートの比較にも通じる。

現代音楽のアルバムでグラミー賞

五嶋みどり
11歳でニューヨーク・フィルハーモニックと共演して以来、著名な指揮者、オーケストラなどと共演を重ねる。米国の教科書や教育番組「セサミストリート」にも登場する、欧米でも最もポピュラーなクラシック音楽家。現代音楽の初演や委嘱プロジェクトなど、将来を見据えた音楽啓蒙活動も精力的に行う。コミュニティー・エンゲージメント活動にも意欲的に取り組み、1992年にニューヨークに非営利団体「Midori&Friends」と「みどり教育財団東京オフィス(現:認定NPO 法人ミュージック・シェアリング)」を設立。ミュージック・シェアリングでは、2006年からアジア圏にも活動を展開している。米国ではPiP(室内楽地域活性化団体)やORP(地方ユースオーケストラ支援プロジェクト)など、目的に合わせた様々なプロジェクトや団体を創設。20年以上にわたる地域社会を意識した先導的音楽活動は、社会全体に影響を与え、強い支持を得ている。南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校弦楽学部長兼「ハイフェッツ・チェア」、特別教授。2007年から国連ピース・メッセンジャー。使用楽器はグァルネリ・デル・ジェス「エクス・フーベルマン」(1734年作)。 公式サイト

 J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、パガニーニ「カプリース」など古典の名盤を数多く残すヴァイオリニストの五嶋みどりは、実は現代音楽の名手でもある。ソリストとして参加し、今年のグラミー賞最優秀クラシック・コンペンディアム賞を受賞したアルバム「パウル・ヒンデミット:作品集」がその証左だ。

 近年、五嶋との共演が多いエッシェンバッハ指揮、NDR北ドイツ放送交響楽団によるこのアルバムで、五嶋はヒンデミットの「ヴァイオリン協奏曲」を演奏している。プロの演奏家の間でも難曲中の難曲とされてきた、まさに現代音楽を象徴するような存在だ。しかし、アルバムを聴くと、五嶋の醸しだす伸びやかで艶のある音色が作品全体に生き生きとしたリズムを生み出し、「小難しい」とか「つまらない」というヒンデミット、否、現代音楽のネガティブなイメージを見事に消し去っている。

 五嶋にインタビューする機会を得た際、思い切って聞いてみた。「現代音楽を演奏するのは楽しいですか」と。間を置かずに、「同じ時代を生きる作曲家と一緒に作品を作り上げていくのは、とても楽しい作業です」という答えが帰ってきた。「でも、委嘱曲は大変だったりします。演奏会が目前に迫っても、なかなか譜面ができあがってこなかったりするので(笑)」。

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