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東京進出宣言は空振り、部下は誰もついてこなかった

第4回:たった一人で迎えざるを得なかった新しいスタート

2014年9月24日(水)

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 先輩とのケンカ別れをした後(詳しくは前回をご覧ください)、店舗デザインの会社を何とか軌道に乗せました。次に狙ったのは、もっと大きな舞台である東京だったのですが、なぜか部下の反応はいま一歩でした。

 大阪の会社の経営を人に任せ、東京へ出てきたのは2009年です。ネットを活用し、家を探している人に中古住宅を紹介し、リノベーションを支援するという「リノベる。」のビジネスモデルを実現に移すには、大阪より東京の方がいいと思ったからです。池に石を投げ入れると波紋が広がりますが、その波紋は池が大きいほど遠くまで届きます。「リノベる。」という石は、より大きな東京という池に投げてみたいと思ったのです。

ついに念願の東京進出に踏み出したのだが…(リノベるの山下社長、写真:菊池一郎)

 当時経営していた大阪のデザイン事務所で一緒に働いていたスタッフも、大半がそう考えていると思っていました。ことあるごとに「リノベる。」の構想を話していましたから、理解もされているし、共感もされているはずでした。

 ついにその日はやってきました。僕が正式にみんなの前で、東京進出を宣言する日です。僕には心配事がひとつありました。全員が東京へ出てしまったら、大阪の事務所を守ってくれるスタッフがいなくなってしまいます。

「山下さん、僕を連れて行ってください」「私も行きます」「お供します」と30人近いスタッフ全員に囲まれたら、誰を大阪に残し、誰を東京へ連れて行ったらいいのか。「全員は連れて行けないよ」と言いながら、さて、誰を抜擢するか……。

 そんなことも頭の隅で考えながら、僕は事務所でスタッフを前に高らかに“東京進出宣言”をしました。

部屋の空気が凍りついた

 すると、部屋の空気が凍りました。「僕も連れて行ってください」「私こそ」なんて声は一切聞こえない。それどころか、スタッフは身を固くして息を止めて、僕の方をまったく見ません。

 東京へ行こうと思っていたのは、僕だけだったのです。愕然としました。

 そこで「冗談だよ。今のは撤回」と大阪に留まることもできたかもしれませんが、僕はこうなったら意地でも東京へ出て、成功しなくてはならないと気負いました。

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「東京進出宣言は空振り、部下は誰もついてこなかった」の著者

山下 智弘

山下 智弘(やました・ともひろ)

リノベる社長

1974年奈良県生まれ。高校、大学とラグビーで活躍し、大学卒業後、ゼネコン、デザイン事務所、家具工房などを経て、2010年に「リノベる」を設立し社長に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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