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ユニクロとH&Mは中国内陸消費のモノサシ

KFC・マクドナルドから変わる指標

2014年9月18日(木)

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牛と水浴びする農村の小学生たち。この村から1時間圏内には現時点でなおKFCとマクドナルドは出店していない(2006年撮影)

 上海で起きた食肉偽装事件による打撃で、マクドナルドが世界的に苦戦している。8月の世界既存店売上高は前年同月比3.7%減少。中国単体の数字は公表されていないが、アジア・太平洋、中東、アフリカ地域は14.5%減少、日本は25.1%減少。やはり上海福喜から仕入れていたKFCやピザハットを運営する米ヤム・ブランズも6~8月期の中国の既存店売上高が前年同期比13%減少したとの見通しを明らかにしている。これらのニュースを伝えた報道はどれも、仕入れ先である上海福喜の食肉偽装による顧客離れを不振の理由に挙げている。

 私は来年50歳という歳のせいもあるのだろう、ハンバーガーもフライドチキンもほとんど食べなくなった。町中でのどが渇けばコンビニでペットボトルの飲み物を買う。だから、普段の上海の生活で私は、マクドナルドもKFCも全くと言っていいほど利用してこなかった。

 しかし食肉偽装の問題が表面化した今年7月下旬以降、散歩中にのどの渇きを覚えた際、近くにマクドナルドかKFCのどちらかが有れば、極力ドリンクを買うようにしている。食肉偽装の件では、マクドナルドやKFCが一方的に被害者だとは思わない。ただ一方で、大げさな言い方をすれば、私はこの2社に恩義を感じてもいる。だから、生意気な物言いだが、「これからに期待しています」の思いを込めて、ものを食べる気にはならないが、せめてドリンクを買うようにしたのだ。

 マクドナルドとKFCに恩義を感じているのはなぜか。普段の生活ではなく、旅先で何度も助けられているのである。

マックとKFCに恩義を感じるワケ

 私が中国でKFCとマクドナルドの存在をありがたく感じるのは、普段生活している上海や、北京や広州といった大都市を訪れた時ではなく、仕事で内陸の小都市や農村を訪問した時だ。

 中国の旅先では極力、土地のものを食べるようにしている。ただ、どこでもおいしい中華にありつけるとは限らない。町の規模が小さくなればなるほど、ただ油で炒めただけで、コクやうま味がないどころか味がないような料理に出会うことが多くなる。農村では「極力その土地のものを食べる」ではなく「土地のものを食べるしか選択肢がない」ことが圧倒的になる。

 このような旅を続ける中で、少し大きな町に戻って見つけたマクドナルドやKFCでハンバーガーやチキンナゲットにかぶりつき、どの町で食べても変わらない「安定した味」に出会うと、心底ホッとする。陳腐な言い方だが、まさに砂漠の中のオアシスのような存在。これまでに旅先で「うーん、ウマイ」と唸りながら食べたハンバーガーやナゲットの肉がやはり偽装だったのなら、当然うれしくはないのだが。

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「ユニクロとH&Mは中国内陸消費のモノサシ」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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