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「次世代の緑の革命」最右翼技術は?

「2050年食料危機」を克服するために

  • ティム・フォルジャー

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2014年9月26日(金)

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 18世紀末、英国の経済学者トマス・マルサスは、食料生産の伸びは人口の増加に追いつかないとの説を唱えたが、20世紀の大半を通じて、人類はこの競争に勝ってきた。21世紀にも勝ち続けられるのか、それとも世界的な大惨事に見舞われるのだろうか。

 国連の予測では、2050年までに世界の人口が今よりも20億人増える見込みだ。増加する人口のうち、5割はサハラ砂漠以南のアフリカ諸国、3割は南アジアと東南アジアの国々が占める。いずれも干ばつ、熱波、その他の異常気象など、気候変動の影響で最も深刻な打撃を受けると予想されている地域だ。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は今年3月に発表した報告書で、世界の食料供給の安定性はすでに脅かされていると警告を発した。「この20年ほど、特にコメ、小麦、トウモロコシの生産量が伸び悩んでいる」と、米プリンストン大学の気候学者で、IPCCの報告書の著者の一人でもあるマイケル・オッペンハイマーは述べている。「生産量の伸びが完全に止まった地域もある。個人的な見解だが、気候変動がもたらす最大の脅威は、食物供給システムの破綻だろう」

20世紀の危機を救った「緑の革命」

 半世紀前にも、食料危機が人類の未来に暗い影を落としたことがあった。1959年、ある経済学者が米フォード財団の会合で世界的な飢餓について話し、「今後数十年間、最善の見通しでも世界は希望のない状況に陥り、最悪の場合は恐ろしい事態になる」と予測した。

 幸いにも、この不吉な予測は外れることになる。小麦とコメの生産をはじめとする世界の農業に画期的な変革をもたらす「緑の革命」が始まったからだ。米国の生物学者ノーマン・ボーローグは従来の選抜育種法により、丈が低く高収量の小麦を開発し、そのおかげで単位面積当たりの収量が増えた。一方、フィリピンにある国際イネ研究所(IRRI)はイネの品種改良に取り組み、世界の人口の半数近くを支えるコメの生産量を大幅に増やした。

 1960年代から90年代にかけて、アジアではコメと小麦の生産量が倍増した。同時期にアジアの人口は6割増えたが、穀物価格は下がり、アジア人の平均摂取カロリーは3割余り増え、貧困率は半分に下がった。

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