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各国で始まるプログラミング教育必修化の波

遅れている日本の取り組み、環境整備は喫緊の課題

2014年10月6日(月)

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「smalruby」を使った島根県の中学校のプログラミング授業風景写真

 平成24年度(2012年度)からの新学習指導要領により、現在の中学校ではプログラミングが必修項目に入っていることをご存じだろうか。

 現代社会において、ITはなくてはならない必須のツールとなっているが、それを裏で支えているIT技術者については人手不足の状態が続いている。その流れを受け、教育の現場でもプログラミングが必修化された形である。

 経済産業省が発表した「情報サービス産業の現状」によると、ウェブビジネス市場は2011年の11兆円から20年の47兆円まで、約4.5倍に拡大すると予測されており、今後さらなる人材不足に陥ることは必至である。

 2014年9月18日の日経新聞でも「IT分野の派遣『月収100万円』でも集まらず」というような記事(会員限定)も出ており、すでにIT業界における人材不足は深刻な事態となりつつある。

 今回のコラムでは、今後ITの重要度が増す中、日本の未来を左右するであろう子供のプログラミング教育について、日本の教育の現状と各国の取り組み、今後の課題について考察してみたい。

日本のプログラミング教育の現状

 冒頭でも述べたが、日本では平成24年度(2012年度)の新学習指導要領により、中学校の「技術・家庭」において、従来選択科目であった「プログラムと計測・制御」の必修化が始まっている(新学習指導要領についてはこちらを参照)。

 学習指導要領を見てみると「プログラムと計測・制御」は、

ア)コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組み
イ)情報処理の手順と、簡単なプログラムの作成

 という内容になっており、教材会社各社から1000円~3000円程度の安価なロボットやLED制御を用いた制御教材が続々と開発・販売されるようになってきている。

コメント10件コメント/レビュー

プログラミング必修化、大歓迎です。文系出身でSEになりプログラミングにも従事した自分の経験からいうと、この教育が目指すべきは「ITに使われない人間になる」にあると思う。学校で学ぶプログラミング言語はおそらく簡易なものであり、そのまま仕事で使えるレベルではないばかりか、数年後は他の言語に取って代わられるものだと思う。しかし、プログラミング教育を通して得られるのは「コンピュータで何が出来るのか」「コンピュータは何が苦手なのか」という言語が違おうとも普遍的な知識だ。現状日本ではこれが分かっていない人が商売を考える人に多いから、ITを使った革新的なサービスが出てきにくいと考えている。あげく、個人情報を自らばらまいたり、ビッグデータ、SNSといった新しい技術で何でも解決できる幻想を抱いたりしているのだ。ザッカーバーグは人の興味関心を動かすネタが分かっていたからこそ、持てるプログラミングスキルを活かしてFBを作れたのだと思う。この教育は、プログラマーにならない人こそ知っておくべき学習になり得る。指導要領作成者には技術一辺倒にならないよう広い視野を持って取り組んでいただけるよう期待します。(2014/10/08)

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「各国で始まるプログラミング教育必修化の波」の著者

片山 良平

片山 良平(かたやま・りょうへい)

ギノ株式会社 代表取締役社長

2012年にギノを設立、ITエンジニアに実際にプログラムを書いてもらい技術を評価するサービス「paiza」(パイザ)を2013年10月に開始した。ニートや音楽活動をしていたという異色の経歴も。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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プログラミング必修化、大歓迎です。文系出身でSEになりプログラミングにも従事した自分の経験からいうと、この教育が目指すべきは「ITに使われない人間になる」にあると思う。学校で学ぶプログラミング言語はおそらく簡易なものであり、そのまま仕事で使えるレベルではないばかりか、数年後は他の言語に取って代わられるものだと思う。しかし、プログラミング教育を通して得られるのは「コンピュータで何が出来るのか」「コンピュータは何が苦手なのか」という言語が違おうとも普遍的な知識だ。現状日本ではこれが分かっていない人が商売を考える人に多いから、ITを使った革新的なサービスが出てきにくいと考えている。あげく、個人情報を自らばらまいたり、ビッグデータ、SNSといった新しい技術で何でも解決できる幻想を抱いたりしているのだ。ザッカーバーグは人の興味関心を動かすネタが分かっていたからこそ、持てるプログラミングスキルを活かしてFBを作れたのだと思う。この教育は、プログラマーにならない人こそ知っておくべき学習になり得る。指導要領作成者には技術一辺倒にならないよう広い視野を持って取り組んでいただけるよう期待します。(2014/10/08)

プログラミングは数学の論理や証明辺りとセットで学ばせるのなら良いと思う。しかし、論理を組み立てる事のない試行錯誤中心であれば、積み木でもパズルでも其の手のゲームで十分だ。数学的素養や証明のような論理の組み立ての教育なしでプログラミングを教育科目に組み込んでも教科書通りの覚えゲームその場しのぎで成績を取るだけで意味が薄い。基本の教育とセットでプログラミングが実践の形で無いと。問題を分解して考えられない、間違った論理展開で間違った結論を導いても気付かないなどが多々見られる。仕事でも正論や論理では結局人は動かず、感情と印象で動く人間が多いなどを考えると、訓練として有望とは思う。でも、皆が思う以上に素養か能力か努力不足かで身に付かないモノと予想する。(2014/10/06)

小中学校の理科の授業を受けたからといって研究者やエンジニアになるために十分な知識が身につくわけではないのと同様に、義務教育でプログラミングを教えたところで、限度というものがあるでしょう。やはり、義務教育の範囲ではあくまでも「入り口」程度の内容にならざるを得ないのでないかと思います。90時間も必要とはとても思えません。プロセッサ等の基本的な仕組みと、プログラミングができるとどういうことができるようになるか、そしてより高度なプログラミングはどこで学ぶことができるか、ぐらいが学べれば十分ではないでしょうか。「入り口」さえなかった時代と比べれば、それでもずいぶんマシですよ。(2014/10/06)

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