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完全自動運転が実現したら、世の中はどう変わるのか

自動車産業の「定義」が変わる

2014年10月7日(火)

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トヨタ自動車が、2014年9月に開催された「第21回ITS世界会議デトロイト2014」に出展した自動運転の実験車両。時速70マイル(約110km/h)で高速道路を車間距離・車線を自動的に維持しながら走行できる。

 前回と同様、始めにお詫び申し上げる。今回のこのコラムは、宣伝である。著者の初めての著書となる『自動運転 ライフスタイルから電気自動車まで、すべてを変える破壊的イノベーション』が、ちょうどこの連載が掲載される10月7日に発売された。この本のテーマは、運転者を必要としない完全自動運転が実現したら、果たして世の中はどう変わるのか、である。今回は、この本の内容のさわりを紹介しながら、この問題について考えていきたいと思う。

クルマは「無人タクシー」になる

 自動運転は、現在クルマの技術を巡る最大の話題といっていい。世界の完成車メーカーや大手部品メーカーが実験車両を製作し、公道試験を競って実施している。しかし、この技術が実用化したとき、その先にどんな世界が広がっているのかについて書いている書籍は、少なくとも筆者が知る限りほとんどない。ならばそれを考えてみたいと思ったのが、本書を執筆した動機だ。

 筆者はこの書籍で、もし人間の運転者を必要としない完全な自動運転が実現した場合、2つの大きな変化が起こると予測した。1つは、クルマの主流が自家用車から運転手のいない「無人タクシー」になること、もう1つが、クルマの主流がエンジン車から電気自動車(EV)になることである。

 始めに断っておきたいのだが、筆者はこう予想しているものの、「こうなって欲しい」と思っているわけではない。実際にはむしろ逆である。筆者の愛車は、もう購入から10年を超える何の変哲もない国産車だが、とても愛着を感じているし、アクセルを踏み込んでいったときの、エンジン回転が上昇していく感触も好きだ。しかし、そうした個人的な思いとは逆の方向に世の中は動いている、そう思わざるを得ない。

コメント7件コメント/レビュー

予測はいずれも的中するでしょうね。法律についてはまず米国で州を単位として、まずは高速道路、次に一般道路へと自動運転が緩和されるでしょう。州単位で法律を決めることができる米国が先行するはず。そうなると国内産業に占める自動車産業の比率が大きい日本も、自動車メーカーの開発を支援する必要があり、日本国内でもそうした自動運転を容認する法律を制定さざるを得ないでしょう。そうした法律に反対する人やメディアは出るものの、国の経済と雇用を守るためには決断せざるを得ないでしょう。そのような世の中になった時に問題となるのは、今で言うところの「サンデードライバー」「ペーパードライバー」が増える可能性があることではないでしょうか?運転技術は「日常的に運転する」からこそ一定レベルに維持されるものであり、「たまにしか運転しない」となるとまず間違いなく腕は落ちるでしょう。ある程度までは「自動ブレーキ」などで回避が可能でしょうが、「全て回避可能」にはきっとなりません。そういう人が運転することを容認するのか、それとも「本当にうまい人にしか車は運転させない」としてしまうのか、また新たな悩みの種が出て来るのではないでしょうか?無人タクシーが当たり前の時代に、運転免許を取るために20万円もお金を払う人がどれくらいいるのか?ほとんどの「自動車教習所」は廃業に追い込まれるのか?トラックやバスの運転手という職業もなくなるのか?世の中がかなり大きく変わりますね。(2014/10/07)

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「完全自動運転が実現したら、世の中はどう変わるのか」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

予測はいずれも的中するでしょうね。法律についてはまず米国で州を単位として、まずは高速道路、次に一般道路へと自動運転が緩和されるでしょう。州単位で法律を決めることができる米国が先行するはず。そうなると国内産業に占める自動車産業の比率が大きい日本も、自動車メーカーの開発を支援する必要があり、日本国内でもそうした自動運転を容認する法律を制定さざるを得ないでしょう。そうした法律に反対する人やメディアは出るものの、国の経済と雇用を守るためには決断せざるを得ないでしょう。そのような世の中になった時に問題となるのは、今で言うところの「サンデードライバー」「ペーパードライバー」が増える可能性があることではないでしょうか?運転技術は「日常的に運転する」からこそ一定レベルに維持されるものであり、「たまにしか運転しない」となるとまず間違いなく腕は落ちるでしょう。ある程度までは「自動ブレーキ」などで回避が可能でしょうが、「全て回避可能」にはきっとなりません。そういう人が運転することを容認するのか、それとも「本当にうまい人にしか車は運転させない」としてしまうのか、また新たな悩みの種が出て来るのではないでしょうか?無人タクシーが当たり前の時代に、運転免許を取るために20万円もお金を払う人がどれくらいいるのか?ほとんどの「自動車教習所」は廃業に追い込まれるのか?トラックやバスの運転手という職業もなくなるのか?世の中がかなり大きく変わりますね。(2014/10/07)

コンデジがスマホのカメラにとって変わられたように、ガソリンエンジンのクルマが自動運転のEV車に駆逐されるという神林流の近未来を想像してしまいました。あまりうれしくない未来ですが、自分で運転するのが辛いほど年取ったら、そういうのもありかなとは思います。個人的にはその一段階前に、経済力があり所有欲のある人だけが個人所有のクルマを持ち、それ以外の人は公共交通か自動運転車に頼るという三極分化が起きそうな気がします。日本の都市部ではすでにカーシェアリングも普及しているし、そもそもタクシーさえ乗らないような若者がどんどん増えていますから。一方で日本の山間の過疎地のようなインフラの整っていない場所では、そうした自動運転車がすぐに通用するとはとても思えません。日本の山野はGPSの電波さえしばしば拾えなくなるような深い森やトンネルや急峻な山脈が多数あり、走行距離からから考えても電気自走車では対応しきれないような場所が多いからです。特に地方都市間の長距離移動は電気自動車ですぐにまかなえるとは思えません。新幹線は乗降客が見込めるところしか敷いてくれませんしね。これからのカーメーカーは日本の多様な住環境と人の移動パターンを研究し、それぞれのフィールドでもっとも適したクルマとはどういうものかを考えて、複数ラインの商品開発をする必要がでてくるでしょうね。(2014/10/07)

まだまだ空想的。 需給の問題も考えないと。タクシースタイルで使いたいときにいつでも使える状態が保てるとも思えず。クリスマスの夜にタクシーがつかまりますか。運転手付の車を所有している人を無視している。彼らは今でも自動運転タクシーを所有している。彼らに待ち時間はない。(2014/10/07)

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