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アマゾン受注前予測発送の衝撃

商業版インダストリー4.0の幕開け

2014年10月8日(水)

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 あなたはソファーで寝転びながら、スマホを使ってお菓子を注文する。当日配送といっても、早くても夕方くらいか。そう思っていると突然ドアベルが鳴る。「宅配便です」と訪問者は言う。「なぜこんなに早く配送できたんだ?」と聞くと、彼は「そろそろ注文なさると思いましてね」と答える。

 あなたがスマホを眺めていると、ある作家の記事が炎上していた。この作家は暴言が多そうだ。過去の記事を読むと、スルーされてきた数々の暴言がある。この作家の本を読めばネタになるだろう。あなたはさっそく書籍を注文する。すると、またしてもドアベルが鳴る。書籍の配達だった。「なぜ、こんな早く?」。配達人は「そろそろこの作家が気になるんじゃないかと思いましてね」と答える。

 クリスマスイブの夜、あなたは彼女と良い雰囲気になる。ちょっと酔わせてみたくなったあなただが、安酒しか持っていない。あなたは、スマホから高級なシャンパンを注文する。すると驚いたことに、やはりすぐさまドアベルが鳴る。「やっぱり予想していたのか?」。配達人は、「そろそろ旦那が彼女とお楽しみになるんじゃないかと思いましてね」。「まったく呆れたよ」。

 これは何も小説上の出来事ではない。こういった状況が現実化しようとしている。なんと配送人は、あなたが注文する前に、あなたが何を注文するかを知っているのだ。そして、この取り組みの先端にはまたしても米アマゾン・ドット・コム(以下「アマゾン」)がいる。

 アマゾンは2012年に「method and system for anticipatory package shipping」なる特許を申請した。そして、特許は2013年のクリスマスイブに付与された。アマゾンにとってクリスマスプレゼントとなった。この「anticipatory package shipping」とはなんだろうか。直訳すれば「予想された荷物の配送」=「予測発送」だ。「お客が注文すらしていないのに、注文を予測して配送する」手法とシステム。アマゾンはネット注文の当日配送にも飽きたらず、極限までの速さを志向しているのだ。

 その極限の速さとは、注文からの即納品。あるいは注文もしていないのに、ほしい商品を届けてあげることだ。

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「アマゾン受注前予測発送の衝撃」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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