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成田空港の活路は免税店と安い運賃

一人勝ちの羽田に、成田は追いつけるか

2014年10月8日(水)

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 羽田空港を「陸の孤島」にしてはならない――。そんな思いで、羽田空港と都心を結ぶ、深夜早朝バスの実証実験が10月26日から始まる。

深夜の羽田空港。羽田は再国際化によって深夜や早朝にも国際線を飛ばしているが、空港へのアクセス面ではまだ改善すべき点が多い(撮影:吉川 忠行、ほかも同じ)

 羽田はこれまで、「24時間空港」と言いながらも、実際には深夜早朝になると都心へのアクセスはタクシーに限られ、電車やバスといった安価な交通手段がないのが問題視されてきた。そこで国土交通省は、深夜早朝便の利用活性化を図る手段の一つとして、この実験を始める。

 具体的には、羽田空港と銀座・東京・秋葉原、新宿・池袋、渋谷、品川、横浜を結ぶ5路線のバスを深夜早朝時間に運航し始める。期間は2014年10月26日から2015年3月31日までだ。運行時間は羽田発が深夜1時台、羽田着が早朝4時台。羽田の国際線ターミナルに乗り入れる京浜急行電鉄と東京モノレールが運行していない時間帯だ。

 運賃は、羽田から銀座・東京・秋葉原を結ぶ便が片道1860円。都心で終電後に運行されている深夜バス並みになっている。

 羽田の深夜早朝便は、これまで利用が低迷していた。深夜早朝になると、羽田空港へのアクセスが不便になるため、乗客が敬遠してきたためだ。これによって航空会社も、深夜早朝便をなかなかうまく活用できていなかった。実際、アメリカン航空は羽田~ニューヨーク線を運航していたが、2013年12月に撤退している。

 同時に国交省では、2014年11月から、羽田の深夜早朝時間帯に新規就航や増便する国際線について、着陸料を最大半額にする措置を講じる。昼間時間帯と比べて、比較的余裕がある深夜早朝時間帯に就航する便を、着陸料を軽減することで誘致する狙いだ。

 政府は東京五輪が開催される2020年までに、訪日旅客数を年間2000万人に増やす方針を打ち出しており、2つの施策はこれに応じたものだ。

 一方で、羽田の利便性が上がるほど、成田空港は苦しい立場に立たされている。

 羽田の発着枠は、2020年に向けて再び増枠する方向で検討が進む。今以上に羽田の利便性が増すと、都心から離れた距離にある成田は、今以上に存在感が薄くなってしまう。昨今の羽田の優遇策によって、乗客の利便性は増している。だがもう1つの資産である成田をこのまま寂れさせてはもったいない。2つの空港の持つポテンシャルを最大限に引き出すことが、今後の空港政策の課題だろう。

 では、2つの空港はどうすれば共存できるのだろうか。

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「成田空港の活路は免税店と安い運賃」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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