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H&MやGE、サムスンも「メード・イン・エチオピア」

市場経済後発国が一躍「世界の工場」に

2014年10月10日(金)

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 このところ、エチオピアの工場を集中的に訪問している。大型の装置を備えた食品・飲料工場や化学品工場、縫製や組立といった労働集約型の工場などだ。工場では、ミシンで服を縫っているのも、ワーカーを管理しているのも、エチオピアの人たちだ。

人件費の安さを活かしたエチオピアの縫製工場

 エチオピアは現在、多くの他のアフリカの国と同様、経済発展のまっただ中にある。しかしエチオピアには、他のアフリカの国とは大きく違う点がある。人件費が安いのだ。

工場労働者の賃金(アフリカビジネスパートナーズ調べ)

 アフリカが、アジアのように製造拠点の移転先の候補としてなかなか挙がらないのは、インフラの未整備もさることながら、人件費が高いからだ。例えばケニアでは、工場労働者の賃金は月150ドル程度。国内市場に輸入品があふれ国際競争にさらされている中、生産性や物流費を加味するととても採算が取れない。ケニアで生産するよりも、外から買ってきた方が安く済むのだ。

 ところがエチオピアでは、月50ドル程度。南アジアの軽工業集積地、バングラデシュの新しい法定最低賃金月68ドルよりも低い。米国向けや欧州向けの輸出で適用される関税優遇制度を用いれば、よりコスト競争力が増す。

 エチオピアには、1970年代から90年代初頭まで続いた社会主義政権の遺産である国営の製造業が多く残っている。外国から輸入しなくても、何でも自国で作れるようにしていた名残りだ。人口9000万人とアフリカの中でも多いこともあり、国営工場を訪ねると、古いながらも規模が大きい立派な設備が入っていることが分かる。

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「H&MやGE、サムスンも「メード・イン・エチオピア」」の著者

梅本 優香里

梅本 優香里(うめもと・ゆかり)

アフリカビジネスパートナーズ パートナー・共同創業者

コンサルティングファームに勤務後、アフリカに特化したコンサルティング会社であるアフリカビジネスパートナーズを創業。日本企業のアフリカ進出に関わる支援を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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