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“健康格付け”最高ランクAが獲得できた理由

行動計画重視の東燃ゼネラル石油

2014年10月22日(水)

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東燃ゼネラル石油社長の武藤潤氏。「スローガンとして安全や健康をうたうだけでなく、実際に経営資源を投入して、その向上を図ってきた」と話す

 「企業の生産性や収益性と、作業の安全や従業員の健康は同じベクトル上にある。健康不安や疲労感が残るような職場では、いい仕事はできないし、それは業績にも響いてくる」――。石油精製大手、東燃ゼネラル石油社長の武藤潤氏はこう言い切る。

 同社グループは、20年ほど前から具体的な行動計画を立てて「健康経営」を実行してきた。今年3月に日本政策投資銀行の健康経営格付けで最高ランクのA評価を受けるなど、その取り組みは高く評価されている。

トップが常に社員を薫陶する

 「『安全第一』という考え方はそれこそ40年も前から社内に根付いていた。加えてエクソンモービルという外資が入ったことで、明確な目標を立てて数字で示せる行動をしてこそ、安全や健康、環境の改善が図れるという文化ができてきた」と武藤氏は話す。

 東燃ゼネラルグループの健康経営の特徴の一つは、「インダストリアルハイジニスト」という専門職の活用にある。日本にも民間団体による同種の資格認定制度があるが、同グループでは東燃ゼネラル石油で産業衛生部長を務める橋本晴男氏など、米国の資格認定をうけた社員が複数いる。

 同グループでは、従業員の安全と健康の管理を図1に示すように3段階に分け、産業医・保健師といった産業保健スタッフとインダストリアルハイジニストで分担している。産業保健スタッフには工学の知識が乏しいため、技術畑の出身であるハイジニストが工場の現場を巡視し、事故につながりかねない問題の早期発見と解消に努める。

図1●東燃ゼネラルでの専門職種の連携

 石油精製は事故発生率の低い業種だが、万一事故が起きると重大な災害になりかねない。東燃ゼネラルグループの従業員休業に至る労働災害発生率は、ほぼゼロ。同業他社に比べて低い水準を維持している。これも、インダストリアルハイジニストなど人的資源投入の成果だ。

 さらに、「経営トップが、常日頃から安全や健康の必要性を言い続けることも大切」(武藤社長)。大企業であっても、安全性や健康度の向上に対するトップの影響力が大きいことは、武藤氏自身が実行した「禁煙」の広がりでもみてとれる。幹部社員を中心に40人ほどが12週間かかる禁煙プログラムに取り組み、8割以上が成功したという。

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「“健康格付け”最高ランクAが獲得できた理由」の著者

井上 俊明

井上 俊明(いのうえ・としあき)

日経ヘルスケア編集委員

日経ヘルスケア編集委員。新規事業開発室にも籍を置き、「健康経営プロジェクト」を担当。入社後25年近くにわたり、医療・介護分野を取材。現在、中小企業や女性向けの媒体に労働関係のコンテンツも提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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