• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ガイアの夜明け」で人気過熱、最大の危機に

身の丈に合ったサービスとチームの大切さを再認識

2014年10月21日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

事業が順調に回りだしたところで、ビジネスパーソンに人気のテレビ番組「ガイアの夜明け」で取り上げられるという幸運が舞い込んだ。放送を前に人員を増やし、サーバーを増強するなど万全の対策を取ったつもりだったのだが、思わぬ落とし穴に陥った。

 普段はカジュアルな服を着ているスタッフがスーツ姿でいるのを見ると「またか」という気持ちになりました。なぜ彼らがスーツを着ているのかというと、それは、お客様のところへ謝罪に伺うためです。

 お客様とお約束をした、本来ならリノベーション工事が終わっていなければならないタイミングにまだ工事が半ばという事態が、ある時期に頻発していました。工期の遅れは1カ月になることもあったのです。

 スタッフはそれをお詫びして歩いていました。しかし、お客様が「ああ、そうですか。分かりました」とすぐに納得されるはずはありません。

 現在の仮住まいは解約し、新居へ引っ越す準備を進めているお客様にしてみれば「実は工事が1カ月遅れています。ですから、入居を1カ月遅らせてください」という言葉には怒りを禁じ得なかったでしょう。僕がお客様でも、信頼して新居づくりをまかせた会社からそんなことを言われたら耳を疑い、どういうことなのかと問い詰めたことでしょう。

 お客様をお訪ねした先でどんな会話がなされているのかは、着慣れないスーツに身を包んだスタッフの疲弊した様子を見れば簡単に想像できました。それを見るのが僕は本当に辛かった。しかし、そこから逃げ出すわけにはいかないのでした。

 発端は1年半ほど前でした。

「これはチャンスだ。絶対に受けよう」

 年が2013年に改まった頃に、テレビ番組制作会社の方から連絡がありました。中古住宅のリノベーションをテーマにしたテレビ番組を制作するにあたり、密着取材をしたいという申し出を受けたのです。その番組とは「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)。どんな風に取り上げられるのかは実際に放送されるまで分かりませんでしたが、これを機に「リノベる。」の知名度が格段に上がることは間違いないと僕は確信しました。

テレビで取り上げられれば知名度が一気に上がることが期待できた(東京の本社にて、写真:菊池一郎)

 そこで、放送予定の9月に向けて、普段の仕事に加え、取材対応と、それから、放送されたら増えるであろうサイトへのアクセス、問い合わせや受注へ態勢の強化を始めました。

 サイトに関しては、サーバーを強化し回線を補強しました。そして設計スタッフ、営業スタッフと、施工会社などのパートナー企業も増やすことにしました。

コメント4件コメント/レビュー

ある程度予測できた結果とはいえ、同じような事例が何度も起こっている。良くも悪くも、テレビの影響力というのは計り知れないパワーがあると思う。特にテレビ東京の番組は、あらゆる所にステルスマーケティングのような内容が含まれているので、見る側は、「ガイアの夜明け」のようなドキュメントっぽい番組だけでなく、たとえニュース番組のちょっとしたコーナーであったとしても、「単なる宣伝なのでは?」という目で見るメディアリテラシーが要求されると思う。しかし、多くの視聴者は、テレビ番組やテレビCMを過大に評価してしまうので、過剰人気に押しつぶされてしまう企業や、逆に、悪意で利用する企業が後を絶たないのであろう。(2014/10/22)

「想いを貫けばチームが動く」のバックナンバー

一覧

「「ガイアの夜明け」で人気過熱、最大の危機に」の著者

山下 智弘

山下 智弘(やました・ともひろ)

リノベる社長

1974年奈良県生まれ。高校、大学とラグビーで活躍し、大学卒業後、ゼネコン、デザイン事務所、家具工房などを経て、2010年に「リノベる」を設立し社長に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ある程度予測できた結果とはいえ、同じような事例が何度も起こっている。良くも悪くも、テレビの影響力というのは計り知れないパワーがあると思う。特にテレビ東京の番組は、あらゆる所にステルスマーケティングのような内容が含まれているので、見る側は、「ガイアの夜明け」のようなドキュメントっぽい番組だけでなく、たとえニュース番組のちょっとしたコーナーであったとしても、「単なる宣伝なのでは?」という目で見るメディアリテラシーが要求されると思う。しかし、多くの視聴者は、テレビ番組やテレビCMを過大に評価してしまうので、過剰人気に押しつぶされてしまう企業や、逆に、悪意で利用する企業が後を絶たないのであろう。(2014/10/22)

いい学びになります。気持ちが重い・乗らない部分もあるでしょうが、ぜひ書ききってください。(2014/10/22)

建設業界が好景気にも不景気にもなってはいけない理由が端的に表れた事例ではないでしょうか。(2014/10/21)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長