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「ものづくり」企業が生き残る3つの知恵

今こそ「職人」に舵を切れ

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2014年10月22日(水)

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日本のものづくりにはまだまだ大きな可能性がある――。東海バネ工業の渡辺良機社長はこう考えている。とはいえ、少子高齢化が進む中、「これまで通り」で生き残るのは難しい。社員の持つ力を最大限に発揮してもらうために、経営者は知恵を絞らなければならない。渡辺社長が考え抜いて実践してきた、ものづくりで勝つための3つの知恵を紹介する。

 色々な経営者から「日本のものづくりは大丈夫でしょうか」という質問を受けます。私はそのたびに「十分に勝負できる余地はあります」と自信を持って答えます。

 もちろん、無条件にどの会社も生き残れるような甘っちょろい時代ではありません。高度成長期に開拓した国内マーケットにすがりついても、生き残るのは難しいでしょう。このところ景気に明るい兆しが出てきたという声もありますが、日本のものづくりが頼りにしてきた市場は衰退期に突入しています。

 ではこれからどうあるべきなのか。3つのポイントに絞ってお話しします。

日本一でなく、世界チャンピオンを目指せ

自社の強みを生かしながら、多様なバネを手掛けている(写真/大亀京助、以下同じ)

 まず何よりも問われるのはトップの姿勢です。メーカーの多くは戦後、〝How to do(どんなふうにするか)〟を考え、高度成長の波に乗りました。大量消費に応えるために、いかにして少しでも早く、安く製品を作るかが、企業価値を決めました。

 しかし、これからは望むと望まざるにかかわらず、いっそうグローバルマーケットの波に飲まれていきます。世界市場に出たときには、これまでの大量生産型のものづくりでは生き残れません。

 もう一度、創業からやり直す心構えで、海外市場でも勝てる製品・サービスを新しく産み出す。世界に通用するには〝What to do(何をするか)〟から考えなければ、次の時代の扉は開きません。創業者のように失敗を恐れぬ気概を持ち、新しいアイデアや新しいブランド価値を創り出す会社が次世代を勝ち抜いていきます。

 そのとき経営者は、日本チャンピオンではなく、世界チャンピオンを目指すべきです。つまり、グローバルマーケットの波に向かって、こちらから乗り出していくのです。といっても、そのために海外に生産拠点を移す必要は全くありません。国内でも十分勝ち目はあります。

 東海バネ工業は他のばねメーカーに気を取られることなく、単品微量生産という独自の道を選びました。東京スカイツリーや宇宙ロケットに使用する高品質の特殊ばねを受注し、03年からは高い利益率を確保できる 〝黄金の時代〟を迎えています。グローバル市場で求められる製品レベルに対応できるばねづくりの技術を磨き上げられた、と確信しています。これからも国内でのものづくりにこだわっていきます。

コメント1件コメント/レビュー

このような記事が公開された日の「今日の名言」が、ホワイトカラーの生産性が低いのは業務を標準化する意識が薄いためではないかという指摘であることに、日本企業の問題が象徴的に表れているように感じた。以前から個人的に主張していることだが、どうして何にでも一律に同じ考えを当てはめようとするのか。BIS然り、不良債権処理然り、最近では雇用の問題を語る時などに。標準化すべしという意見とマニュアル漬け回避の例が共に紹介されるということは、どちらの職務にも適さない中途半端な共通概念が世に浸透しているということを意味しないか。(2014/10/22)

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このような記事が公開された日の「今日の名言」が、ホワイトカラーの生産性が低いのは業務を標準化する意識が薄いためではないかという指摘であることに、日本企業の問題が象徴的に表れているように感じた。以前から個人的に主張していることだが、どうして何にでも一律に同じ考えを当てはめようとするのか。BIS然り、不良債権処理然り、最近では雇用の問題を語る時などに。標準化すべしという意見とマニュアル漬け回避の例が共に紹介されるということは、どちらの職務にも適さない中途半端な共通概念が世に浸透しているということを意味しないか。(2014/10/22)

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三品 和広 神戸大学教授