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「米国留学は高校から」が今の中国流

2014年10月21日(火)

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「大学からではもう遅い。高校から留学しないと」

 こんな話が今、中国でしきりに囁かれている。米国の高校に留学する中国人高校生が増え始めているのだ。昨年は2005年比で約60倍にあたる約3万8000人の高校生が留学した。今も増え続けており、その増加率は近年、前年比で20%を超えるほどだ。

 そうかと言って米国の大学へ留学する中国人学生が減っているわけではない。学部・大学院への留学生も増加している(後述)。ただ、留学するのであれば大学からではなく、高校から行く方が英語を速く習得でき、得るものも大きいとの考え方が強まっている。

 背景には中国の中流家庭の収入増がある。プレップスクークと呼ばれる米国の私立進学校に子弟を留学させると、年間で平均4万ドル(約430万円。授業料・生活費込み)ほどが必要になる。

 これは中国の名門私立校の約4倍のコストで、いくら中流層の伸張が著しくとも、誰しもが留学する余裕があるわけではない。しかし10年前と比較すると確実に増えている。

豊かになった中国中流層

 なぜ中国では米国留学ブームが続くのか。

 米政府の国営放送「ボイス・オブ・アメリカ(アメリカの声)」などが最近、中国の留学ブームが高校にまで波及している事実を特集した。この特集が指摘した理由をまとめるとおおよそ次のようになる。

 1つは経済的・文化的理由。中国の一人っ子政策により、各家庭は教育費を1人の子どもに集中できるようになった。

 また子どもを欧米の高校や大学に留学させることに対する親の憧れが強いという。次世代のリーダーたちが世界で仕事をするようになった時、英語習得は必須であり、高校時代から米国で英語を学んだ方が得策との考え方が広く認知されている。両親たちが子どもにかける期待が大きいのだ。

 2つめは、中国の大学受験事情と関係がある。近年は約1000万人が大学の入学試験を受けるが、大学側が受け入れる学生枠は約600万人。志望校に入れなかった学生が米国に留学するケースが少なからずある。

 中国の大学受験は、日本と同じように暗記が中心。想像力を養い、論理的な思考に重点を置く米国流の教育を重視する流れも強まっている。

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「「米国留学は高校から」が今の中国流」の著者

堀田 佳男

堀田 佳男(ほった・よしお)

ジャーナリスト

1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社勤務後、90年にジャーナリストとして独立。政治、経済、社会問題で取材活動をつづけ、滞米25年後に帰国。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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